ホーム > 思いつくことなど > インドが結ぶゾウのカブリもの
思いつくことなど

先日NHKの番組で興福寺の『五部浄像(ごぶじょうぞう)』
という仏像が紹介されていました。

この像は奈良時代に造られたらしいのですが、
不思議なことに頭にゾウさんの皮をかぶっています。

ゾウさんのいわれは説明されていませんでしたが、
僕はこのゾウさんをみてピンときました。

紀元前3世紀ごろ発行された古代コインに、
アレキサンダー大王の肖像が描かれた銀貨があるのですが、
面白いことにこの大王もゾウさんの皮をかぶっているのです。

僕には単なる偶然には思えませんでした。

五部浄像は古代インドの神様を表現したものですが、
アレキサンダー大王は紀元前4世紀にインドの東部まで遠征し、
同地域を含む王国を築いています。

ヨーロッパ⇒インドという経路で伝わったのか、

逆に

インド⇒ヨーロッパという経路で伝わったのか
知りませんが、すくなくともインドを中継点として、
ヨーロッパと日本で似た像が造られていたという点は、
新しい発見でした。

(2017年4月16日)






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