金と株
皆さん、こんにちは。

これで今年に入って3回目ですね・・・

・一回目 2/27~3/7  -1,573円(?8.6%)
・二回目 8/15〜8/17 -1,570円(?9.3%)
・今回  11/2~11/12 -1,673円(?9.9%)

海外発のショックの都度、日経平均は大きく下げました。

前回は銀(シルバー)について考えてみましたが、今回は
金(ゴールド)について、特に株の下落局面で、『金は本当に
有効な分散投資先として機能し得たかどうか』・・・この点に
ついて検証してみたいと思います。

まず、上記3回の下落局面で、ドル建ての金価格はどのように
動いたかを見てみましょう。

まず第一回目の日本株下落局面。

上記のように、日本株は2/27~3/7の7営業日の間に、日経平均ベース
で8.6%下落しました、その間ドル建ての金(注1)は、685ドル/オンス
から3/5に一旦636ドルをつけましたが、その後反転し3/7終値は
646ドルとやや戻して引けております。

(注1)ロンドン市場スポット価格、現地時間午後終値、従って日本の
価格とは、ややディレイがあります。

つまり、この間の金の下落率は約5.7%です、ちなみに同期間の
NYダウは4.2%の下げ、香港ハンセンは9.0%の下げとなっています。

続いて2回目の下げ局面をみてみましょう。

今年二回目の下げは8/15~8/17にかけて、この間の日本株の
下げ幅は9.3%、ついでにNYと香港を見てみますと、

・NYダウ    -3.0%
・香港ハンセン -7.4%

となっております。

これに対し、金の値動きは8/14終値667ドルから8/17の終値657ドルまで
下げ続けますが、そこが直近の底値、そこからきれいに反転しています。

つまり、この間の金の下落率は僅か約1.5%、振り返ってみれば
この間、金は株式相場の下落影響をほとんど受けなかったこと
になります。

最後に今年三度目の下落局面(まだ終わったとは言えませんが)。

この間の3市場の下落率は

・日経平均 -9.9%(ただし11/12まで)
・NYダウ -6.8%(同上)
・香港ハンセン -12.2%(同上)

と過去3回のうち最大です。

これに対し、金は11/1の終値790ドルを基点にむしろ上昇し、11/8が
直近の最高値840ドル、その後下げたものの11/12の終値で
804ドルほどとなっています。

つまり株はこの間大きく下げましたが、金は株価を横目で見ながら
直近の最高値をつけたということになります、その後マイナスに
転じましたが、期間のトータルでは+約1.8%とプラスに終わって
います(もちろん、3回目はまだ続いていますので、これから先の
ことはわかりませんが・・・)。

さて以上の結果をご覧になって、皆さんはどうお考えになりますか。

一般にコモディティと株価の相関性(注2)は低く、株に対し、
コモディティを一定量混ぜて運用することは、有効な投資戦略だと
言われています。
(注2)相関性は?1から+1の数値で表現することが出来ます、
「相関係数」が?1なら、その2つの金融商品は、お互い
全く逆の動きをすることを示し、分散投資効果は最大に
なります。

時間と興味のある方は
http://www.ginzafp.co.jp/info/060310.html
をご覧下さい。

例えば、過去5年の日本株と金価格の「相関係数」は0.24(注3)と
なっており、その相性の良さを示していますが、上記の検証結果を
みると、株価急落局面においても、やはり株と金は相性のよい資産の
組み合わせであることが証明されたといえるのではないでしょうか。

(注3)モーニングスター社しらべ

皆さんの資産のリスク(値動きの激しさ)を小さくする手法で、最も
簡単な選択肢は『全く投資をしないこと』です。

でも皆さんがもし投資を行うのであれば、リスク抑制の唯一の方法は
『相関性の低い資産への分散投資』ということになります。
年に何度か訪れるこのような時には、やはりリスク抑制の
重要性が身にしみますね。

皆さんも、リスクを意識しながら資産配分をお決めになって
みてはいかがでしょうか。

では 今回はこのへんで。
(2007年10月13日)




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