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アメリカと日本
皆さん、こんにちは。

日本と米国・・・危機への対応力という意味で、これほど際立った
対比をみせる組み合わせも珍しいのではないでしょうか。

バーナンキさんに対する批判も一時は耳にしましたが、
ここにきて着々と打ち出す対策に、FRBは市場からの信頼を
徐々に取り戻しつつあるようにみえます。

金融機関に対する公的資金の投入についても、私達日本人の
感覚でみればどう考えてもまだまだ先のお話し、証券会社や銀行が
二つ三つ破綻してからのこと・・・このように考えていた方
も多かったのではないでしょうか。

ちなみに我が国の場合、1990年のバブル崩壊から6年経過後の
1996年に、当時の住専(住宅金融専門会社=銀行や農協の別同部隊)
処理策として、ようやく公的資金を使った基金が設立されています。
対応の初動を誤ると、代償は高くつきますね。

私たちがこの問題の根本的な解決策を見つけるまでに、さらにその後7年
の月日の経過といくつかの金融機関の破綻、巨額の株式時価総額の毀損を
経験しなければなりませんでした・・・

今回の米国の当局がとった対応をみますと、改めて日米の危機対応力
の差を感じないわけには行きません。

ベアー・スターンズの処理では、ニューヨーク連銀は直接公的資金
を投入したわけではありませんが、いわばその一歩手前の寸止め、
今後さらに事態が深刻化するようなことがあれば、当局はいつでも最後の
一線を越える可能性を示唆している、そう市場は解釈したことでしょう。

仮に信用収縮の問題が解決すれば、あとは米国の住宅価格が下げ止まる
のを待つだけ、米国のサブプライム問題は徐々に終息に向かいつつある
といってよいのではないでしょうか。

注)私が2008年1月22日に配信したメルマガの「シナリオ1」に沿った動き
になっていると思います、その場合の私の相場観は下記サイトでチェック
できます。

http://www.ginzafp.co.jp/info/080129.html

翻って我が国の状況を考えると、私などは毎度のことながら憂鬱な
気分にならざるを得ません・・・

例えば日銀総裁が決まらないなどということが、果たしてあってよいもの
なのでしょうか。

確かに私達は歴史上初めて、二大政党による政治を体験しようとして
いるわけですから、その移行過程において、ある程度の試行錯誤や
戦術上の幼稚さになど、目をつぶらざるを得ないことも多少はある
のでしょう。

ただ前回のバブル処理時にもみられましたが(例えば公的資金注入まで
13年かかったといったたぐいの)物事を決める際の優柔不断は、もはや
私達日本人の『習い性(ならいしょう)』として、国民一人ひとりの
心の中に定着しつつあるのではないかとすら感じてしまいます。

今後二大政党体勢に移行するかどうか、その点私には解りませんが、
仮にそうなったとしても結果は同じ、つまり何も決められないのでは
ないか、そう考えてはまた憂鬱な気分になってしまいます。

やはり国民一同、この悪しき習い性をリセットせざるを得なくなるような
苦しみを、いずれ味わうことになるのでしょうか・・・


では、今回はこのへんで。
(2008年3月19日)




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