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久しぶりにコモディティのお話し
皆さん、こんにちは。

私はかれこれ5年ほどコモディティ相場を見続けてきました・・・

割安感のあるとき、どうも高すぎると感じる時・・
いろいろな時期がありました。

このコラムで私は、投資のチャンスだと感じる時や
それとは逆に危険を感じる時、そのような時にできるだけ私自身
が感じるまま、その予兆を皆さんにお伝えしてきました・・・

そのことによって少しでも、皆さんの資産運用にお役に立ちたいという
思いで今まで書かせて頂いたつもりです。

ですからコモディティに限らず、相場についての私の見方を
お伝えする場合、それはほとんどの場合「ちょうど良い湯加減」
といことは少なく、「危険かチャンス」どちらかを感じた時と
いうことになります・・・ただそのようなコラムは年に数回しか
書きませんが。

さて今のコモディティ相場、皆さんはどうお感じでしょうか。

2008年7月のコモディティ・バブル崩壊以降、あらゆるコモディティ
価格は急落しました。

原油が147ドルから42ドル
大豆は15ドルから8ドル
銅は8000ドルから3000ドル


といった具合、まったくすさまじばかりの急落でした。

その後、多くのコモディティ価格は2008年11月から12月にかけて底を打ち、
ここのところは狭いレンジで上下動を繰り返しているようにみえますね。

でもよく目をこらしてみると見ると、なかには下記のようにやや上昇の
兆しを見せているものあります。

金(754.9ドル→895.3ドル)
銀(9.8ドル→11.9ドル)
トウモロコシ(3.74ドル→3.91ドル)
大豆(8.96ドル→10.09ドル)
小麦(11./83ドル→12.70ドル)


(左側数値は2008年11月の月中平均、右側は直近2009年第三週末価格)
ただ一方でコモディティ相場全体をカバーするCRB指数を見ますと

2008年11月 249.29
2008年12月 221.20
2009年1月 225.79

(2008年11/12月は月中平均、2009年1月は第三週末数値)


となっており、全体としては依然ボックス圏を脱していないように
も見えます。

CRB指数は、上記のように2008年12月の月中平均で221ですが、これは
過去のピークである2008年7月の月中平均438の約半分に過ぎず、
この間の下げ方は異常なまでに急激です。

さらにさかのぼっても(2006年に360から300程度まで
下落したことはありますが)これほどまでに急落したことはありません、
ちなみに220ポイントという数値は2002年以来の低水準、言い換えれば
わずかここ半年で、2002年から6年かけての上昇分が一気に吹き
飛んでしまったかっこうです。

2002年といえば、ITバブル崩壊から世界がようやく立ち直りを見せはじめた
時期、日本の株価は2003年に向かって下落のペースを速め、今のBRICsが
まだ発展途上国という総称でひとくくりにされていた時期です。

相場というものは上にも下にも振れやすいですね、2008年前半の上昇も
異常だったのでしょうが、私はここ数ヶ月の下落も異常だと思います。

いまのところ、世界景気の低迷による需要減懸念で相場は低迷して
いますが、未来永劫世界の景気が後退し続けることもないでしょう。

人間の欲望に際限はなく、一度豊かさを知った世界の多くの人々が
自ら欲望に歯止めをかけるとは思えません、彼らはきっと先進国に
追いつくまで成長の努力をとめはしないでしょう・・

さらには今回の経済危機を回避するため、人為的に市場に大量に供給
されたマネーは、いずれまた機会を探して徘徊を始めるはず。

このようなことを総合的に考えますと、昨年7月以来の相場下落も
そろそろ転換点を迎えたような気が致しますし、次めぐってくる相場の
スケールはなかなか大きなものになるのではないかと予想しております。

久しぶりにコモディティ投資のチャンスが来ているのではないでしょうか。

では、今回はこのへんで。
(2009年1月27日)




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