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中国の一人っ子政策と商品相場
みなさんこんにちは。

中国の『一人っ子政策』・・・

いつも何気なく聞き流していますが、
よく考えてみると結構怖い言葉ですね。

子を生んで育てるという、人間にとって最もシンプルかつ
重要な営みを、国家がほぼ全国民たいし制限している
わけですから。

少なくとも我が国では、有史以来このように強い強制力を
国家が国民に対して持ったことはありませんでしたし、世界を
広く見渡しても、他に同様の事例を私は耳にしたことが
ありません。

いまの中国人は、よほど重い国家を背負っていると
いえるのではないでしょうか。

もちろん中国にはいくつもの素晴らしい点があるのでしょうが、
私は少なくともこの一点において、おとなりの国に生まれ
なくてよかったと思います。

ところが一方でこの一人っ子政策、よく考えてみると
いまの中国経済ばかりか、世界経済に大きく貢献している
ことがわかります。

仮に中国が、かつての勢いで人口爆発期を迎えていたら
どうだったでしょうか。

急速に拡大する経済に伴って、同様に急拡大する消費と排出・・・

中国大陸がエネルギーや食糧などを大量に飲み込む一方で、
その残骸を排出し続ける構図は、いま以上に世界経済に大きな歪みを
もたらすに違いありません。

制限のない人口膨張は、10年やそこいらは一時的に世界経済を繁栄を
牽引するでしょうが、急に成長する経済の勢いは短命で、中国による
消費拡大が一段落したあとのバブル崩壊は、コモディティ相場のみならず、
世界中至るところで起こるはずです。この場合経済に与える影響は
測り知れません。

中国はいまや世界経済、とりわけコモディティ相場に大きな影響を
もたらす存在ではありますが、一人っ子政策は、少なくとも相場の
バブル化をある程度抑制し、息の長い相場の形成に貢献しつつあると
いえるのではないでしょうか。

もし彼らが当時そこまで見渡したうえ、この政策を
導入したのであれば、その先見性においては高く評価されるべき
ではないでしょうか。



では、今回はこのへんで。

(2011年1月26日)





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