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豊かさと、貧困と・・・

みなさんこんにちは。

ほんのわずかな超富裕層がいる一方で、多くの貧困な
世帯がある・・

昨今の我が国社会における富の分布状況を、あえて一言で
表現するなら、『富の偏在』といってよいのでは
ないでしょうか。

かつて我が国の特徴と言われた厚い中間層は、
その一部が低所得者層にずり落ちる一方で、
逆に富裕層の仲間入りに成功する人もいる。
かくして中間層は薄くなり、富の偏在化はますます進む・・

このような状況は今も刻々と進行しているように思います。

なぜこのようなことが起きてしまったのでしょうか。

いまだに格差の元凶を小泉さんのせいにする声を時々耳にしますが、
そんな単純なものではないでしょう。

日本が一定の経済成長を維持するには、
一つ一つの企業が成長性を維持し、世界の市場で稼ぎ続け
なければならないはずです。

そしてその企業の成長の原動力は、残念ながら
いまだに人間の欲望・・・つまりはお金と名誉です。

世界で最も企業の稼ぐ力が強い米国で、企業活動における成功者は、
巨額の富と名誉を得る仕組みになっていますが、このことと
同国の経済発展は、強い関係にあるのではないでしょうか。

人間の欲望と企業の成長が直結し、成長性を維持する米国。

その傾向において米国の後を追っているようにみえる
お隣の中国、韓国・・・彼らの営利追求型の思考特性は、
米国との共通性が強く見られるように思います、
さらに民族的に米国との共通点が多い英国も、同じ方向を
むいているといってよいでしょう。

ことの善悪は別にして、いま日本が、国としてこれらの国の伍して
国力を維持するためには、究極的には一つ一つの企業が、彼らに
負けない成長性を維持する必要があると思います。

そしてそのためには、米国や中国同様、企業活動およびその経営者に、
高いインセンティブを与えざるをえないのではないでしょうか。

今我が国で起きつつある『富の偏在』は、このような
世界的経済環境のなかに、その問題の本質があるように
思います。

仮に上記の考え方が正しければ、私たちがとりうる選択肢は二つ。

一つ目はあえて富の偏在を受け入れ、成長性を追及する
というもの。

二つ目は国家としての経済のサイズを縮小し、
格差のない社会を目指すというもの。

いずれにしても相応の覚悟がいると思います。

 

では今回はこのへんで。

(2015年1月27日)




 




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