一寸先は闇

みなさんこんにちは。

先週僕は「思いつくことなど」のなかで、「一寸先は闇」という
お話しをしました。別にイギリスのEU離脱を意識していた
わけではありませんが、図らずも一寸先は闇という状態になって
しまいました。

リーマン・ショック、
欧州債務危機、
中国ショック、

そして今度のイギリスのEU離脱・・・

ここのところの世界を見ておりますと、どうも変動が
ますます激しくなってきているようで気になります。

果たしてこれらはお互い全く関係なく起きているのでしょうか。

僕はこれらの問題が、「世界経済の成長鈍化」という、
深い根っこの部分でつながっているような気がして仕方ありません。

世界全体の成長性が鈍化した結果、特に先進国では
頻繁に景気後退の懸念が生じる・・・

その結果日米欧はQE(流動性供給=紙幣の増刷)と低金利
(もしくはマイナス金利)依存症から抜け出せない・・・

あふれかえるマネーは、世界のあちこちの相場に対し暴力的な攻撃を
仕掛け、その結果相場の変動はますます激しくなる・・・

一方で経済の先行きに希望が持てない市民は、国の将来に対する
悲観的な見通しに縛られ、その結果、自国唯一主義が台頭する・・・

政治家はポピュリズムに陥り、時に他国からみると理解しがたい
行動に出る・・・

もしこの見方が正しいとすれば、
どうでしょう

政治と経済の負の共振現象は、今後ますます頻繁に起きると
考えておくべきではないでしょうか。

このような状態になってまいりますと、
やはり僕は考えないわけにはゆきません。

「どだい一寸先の闇を予測することなどできない、
一寸先の闇は予測できないという前提で、ポートフォリオを
構築しておかなければならない」・・・と。

株や債券、現預金など紙の資産(ペーパーアセット)に資産を
集中させてしまうことなく、常に一定額を不動産、貴金属、
コイン、色石など、マネーの世界から隔離された金融商品、
つまり地に足が付いた現物資産へ分散させておくこと。

日本国内だけではなく、常に一定額を外貨建て資産、もしくは
在外資産に分散させておくこと。

予見できない一寸先に備えるためには、
資産の質的分散、地理的分散しか手がないように思います。

 

では今回はこのへんで。

(2016年6月27日)




 




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