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距離の離れた金融資産を持つ

みなさんこんにちは。

もし僕が「資産運用にとって、何が一番大切ですか?」
と聞かれたら、ちゅうちょなく『距離が離れた金融商品への分散』
とお答えするでしょう。

ながいこと投資をやっていますと、
いろんな経験をいたします。

1989年のバブルも経験しましたし、
その前のブラックマンデーも経験しました、
2000年のITバブルも経験しましたし、
2008年のリーマン・ショックも経験しました。

ショックの度合いは先月の株価下落の比でははく、
いずれも株式の大きな下落を伴い、
私自身にとってもそれなりの精神的な苦痛を伴いました。

でもこの間意識的に資産構成を変えてきた結果、
少しずつではありますが、バブル崩壊による苦痛をさほど受けない形に、
自分自身のポートフォリオは変わってきています。

自身の経験を振り返りますと、
リーマン・ショックのような大きな危機に遭遇すれば、
例えば株式投信とREIT、債券型投信というような、
いわば『近隣商品への分散』の意味はほとんどありませんでした。

もちろん分散しないよりよほどましではありますが、
リーマン・ショック直後には、株やREIT、大半のヘッジファンド、
新興国の債券・・・一時的には先進国の債券すらも、
大きく下げてしまいました。

このような経験から申し上げるなら、近隣商品への分散ではなく、
『距離が離れた金融商品に分散』しなくてななりません。

どういうことかといいますと、例えば株や債券、ヘッジファンド
といった、いわゆるペーパーアセットに対して、
貴金属やコインといった現物資産を組み合わせてあげるという発想です。

一例を挙げますと金(Gold)です。

リーマン・ショック時に金は一時値を下げましたが、
あの年(2008年)の末には早くも回復していました。

アンティーク・コインやカラーストンに至ってはソヨとも風は吹かず、
むしろ逆に値上がりを続けたほどです、やはり現物の世界と
ペーパーアセットの世界では、入ってくるマネーの質が
違うからだと思います。

まずはこのような発想に立って資産の全体像を設計すること、
さらにそのうえで細部の設計、つまり個別の金融商品への
投資をすることが重要だと私は思います。

ただしのど元過ぎれば熱さ忘れる・・・

人は忘れやすい生き物ですし、
ポートフォリオの組み換えは一朝一夕にはゆきません。

ですから焦らず少しずつ時間をかけて、
しかも着実にゴールを目指さなくてはなりません。

皆さんもぜひ『距離が離れた金融商品に分散』という
ことの意味を考えていただければと思います。

 

では今回はこのへんで。

(2018年3月1日)




 




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