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■資産運用セカンド・オピニオン・サービスで作成するレポート・サンプル
(注)本レポートはあくまでサンプルであり、使用している金額や商品は仮想のものです。

●ポートフォリオの現状

○○ 様のアセットアロケーションを拝見しますと、ローリスク資産が29%、
ミドルリスク資産が27%、ハイリスク資産が45%となっており、この配分に基づく目標リターンは年率7.11%程度となります。

目標リターンを年率8.5%程度に置かれるのでしたら、現在お手持ちのキャッシュを
ミドルリスク〜ハイリスクの資産に、もう少しシフトすることが求められます。

仮に下記の「目標構成比」のような配分にされますと、想定利回りは8.43%に
高めることが可能です、また現状のポートフォリオを拝見しますと、特にハイリスク資産の
組み入れ銘柄にやや効率の悪い商品が見受けられ、そのあたりを改善しますと
想定リターンを改善することは可能と思われます。

●現状の課題

1.資産内容の偏り
○○様のポートフォリオを拝見しますと、一部の商品への偏りがみられます。

●新興国株の投資額           2680万円
●外債および外債ファンド(MMF含む) 1250万円

上記のうち、外債ファンドへの投資は○○様のポートフォリオの中核をなす資産として、重要な意味があり、また資産全体に占める比率も40%程度と妥当な水準でもあり、特に問題を感じません、一方で新興国株に関しては、19)20)は同一運用会社の商品であり、またファンドの性格上、極めて類似性の高い組み合わせになっており、改善の余地があります、さらに17)につきましては、ファンドの時価総額も小さく流動性の観点でやや問題を感じます。

2.投資対象の欠落
上記のような偏りが見られる一方で、全く組み入れられていない資産があります。

●不動産
●コモディティ
●欧州株

上記3つの投資対象は、資産全体のリスクを低減させると同時に、資産全体の収益率を高めるのに貢献するものと考えられます。

●現在のアロケーションと目標とするアロケーション

現状構成比 想定利回り 目標構成比 想定利回り
ローリスク資産 29% 0.30% 10.0% 0.30%
ミドルリスク資産 27% 6.00% 40.0% 6.00%
ハイリスク資産 45% 12.00% 50.0% 12.00%
合計 100% 7.11% 100% 8.43%

なお、各アセットクラスの定義は下記と致しました。

(1)ローリスク資産=基本的に元本が保証もしくは確保されている商品。
国内債券、元本確保型の保険商品など

(2)ミドルリスク資産=値動きが比較的緩やか(標準偏差5%程度)な金融商品。
海外債券、海外債券型の投資信託、商品ファンドの一部
不動産を対象にした金融商品(不動産投資、REITを含む)

(3)ハイリスク資産=値動きの激しい金融商品。
日本株、外国株、株式投資信託、ヘッジファンド、一部の商品ファンド

●改善ポイントと今後の対策

本案のポイント
1)新興国株ファンドの銘柄分散と投資効率のアップ
2)不動産およびコモディティの組み入れ

具体案
1)新興国株ファンド12)13)14)のうち一部を売却、ポートフォリオのリスクを抑制する
ため、同じハイリスク資産の中で、欧州株や北米株に分散したファンド、もしくは新興国
を対象にしたより分散度の高いファンドと入れ替えてはいかがでしょうか。

2)現在お手持ちの預貯金を投資にまわしたいとのご希望ですが、以下の点にご注意下さい。
22)新興国に広く浅く分散投資するファンド(オフショアもしくは国内市販ファンド)の組み入れ検討
23)資源関連株(例えば穀物、水など)に幅広く分散投資するファンド(国内市販ファンド)の組み入れ検討
24)債券への重点シフト、特に米国ゼロ・クポーン債
25)不動産系ファンド(国内市販ファンドもしくはオフショア)の組み入れ検討

要検討項目
1) 25)は世界の不動産へ投資するファンド・オブ・ファンズを想定していますが、
本案では円建て資産のウエイトが低いため、国内不動産投信を選択してもよいかもしれません。

2) 12)13)は定期分配型の債券ファンドですが、○○さまの経済状況から判断しますと、
かならずしも定期分配を受け取られる必要はないように思います、また、ファンド経由ですと
証券会社で発生する手数料もあり、トタールリターンはさらに低下する方向になります、
債券はファンド経由ではなく、米国債や豪州債を直接購入されてはいかがでしょうか。

3)円建て資産の構成比が25%と少なくなっております、長期でみますと円安方向に進む可能性が
高い思いますので、それほど大きな問題にはならないと思いますが、いかがでしょうか。

4)新興国株ファンドについては、場合によっては世界の新興国株指数に連動するETFを
も手数料の点で一考の価値はあります、ご検討をお勧めいたします。

5)コモディティについては、指数連動型ファンドや鉱山株などへの投資が考えられますが、
これから我が国の証券取引所に上場が予定されている、金ETFなども流動性の点や
手数料の点で魅力があります、一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。


グラフ

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