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「クアドリガ VS マン・インベストメンツ 〜リスク・リターン比較〜」
今回はヘッジファンドが販売時に公表する「リスク・リターン」はどの程度信用できるか、というお話です。

例えば前回のメルマガで
以前、クアドリガ社のスーパーファンドBというヘッジファンドは、(会社側の資料によりますと)

・年間の予想平均リターンが+45%
・想定されるリスクが30%

というお話をしました。

では、同社が募集資料等で公表している<

想定リスク=30%
予想年間リターン=40%~50%

というのは、どの程度アテにできるのでしょうか?

上記のスーパーファンドBというファンド(以前はGCTとい名前でしたが、GCT時代から通算して)の過去の運用リターン実績を見てみますと。

2000年 +40.16%
2001年 +42.56%
2002年 +69.23%
2003年 +26.35%
2004年 +11.20%

となっています、年率の平均リターンは単純平均で+37.9%これに対し、リスク(標準偏差)は21.5%と計算できます。

このファンドの場合、運用期間が短いのであまり参考にならないかもしれませんが、公表数値に対してが多少の乖離があります。
では、同社のスーパーファンドAはどうでしょうか?
このファンドの過去の運用実績は

1996年 -10.30%
1997年 +20.70%
1998年 +62.55%
1999年 +25.39%
2000年 +23.19%
2001年 +18.82%
2002年 +38.24%
2003年 +24.33%
2004年 +10.98%

とBより多少長くなっていますが、この間の年間平均リターンは単純平均で+23.8%、また標準偏差のほうは19.6%と計算できました。

これらをまとめると

・スーパーファンド A
リスク(想定値 20%、実績値 19.6%)
リターン(目標値 +30%、 実績値 +23.8%)


・スーパーファンド B
リスク(想定値 30%、実績値 21.5%)
リターン(目標値 +40%~+50%、実績値 +37.9%)

となります。いずれのファンドも運用期間が短く、この時点で結論を出してしまうのは無理がありますが、少なくともここまでの運用実績をみる限り、価格のブレは想定内に収まっており、リターンのほうは目標値をやや下回って推移しているということが言えそうです。

では、もう一つファンドをみておきましょう。
みなさんおなじみの、マン・インベストメンツのAHLというファンドです。
このファンドは同社の資料によれば

・目標リターン(年率18%)
・想定リスク(20%)

となっています、これに対しこのファンドの運用実績は1991年の設定以来

・年平均リターン(19.45% ただし単純平均)
・リスク(17.0%)

となっています、より詳しいデータをご覧になりたい方は下記よりお願いします。
http://www.ginzafp.co.jp/fund/index.html

これを見る限りマン社のAHLは、リスク/リターンともほぼ会社の目標どおりの実績を収めてきていると言えます。
実績値のみを単純に比較すれば、クアドリガのファンドAはマンのAHLより、リスク/リターンともやや高いファンドだといえそうですね。

投資の際の参考にしてみてください。

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