ホーム > 思いつくことなど > モンゴル兵の悲しいお話し
思いつくことなど

さきほど日経スクラップをペラペラめくっていて、
思わず見入ってしまった記事があります。

なんとあの元寇の際、戦い敗れ、
落ち延びてそのまま土着した蒙古軍の一団があったといいます、
土着した場所は佐賀県の尾崎という地区だそうです。

その集落には、当時から今に引き継がれる「尾崎人形」という
焼き物あるのですが、写真を見ると素朴でいかにも
モンゴルっぽくみえます。

なんでも「蒙古屋敷跡」と呼ばれる住居跡が残っていて、
その周辺からは、今でも700年前の「鳩笛」の型が
出土するのだそうです。

「鳩笛」は現地で「テテップウ」と呼ばれている
そうですが、これもまたなんともモンゴル的な語感です。

「鳩笛」は鳩のしっぽにある穴から息を吹き込むと、
『「ホーホー」と哀愁のある音が鳴る』そうで、
きっとモンゴル兵たちが故郷の草原を懐かしんで、
夜な夜な吹いていたんだろうと思います。

彼らにしてみれば、自ら進んで日本にやってきたわけではなく、
きっと上官やら領主などに命令され、軍船に乗せられたに
違いありません。

きっと異国の地でホーホーとテテッポウを吹き、
家族やふるさとを思い出していたのでしょう。

なんとも悲しいお話です。

(2017年9月7日)






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