ホーム > 思いつくことなど > 司馬遼太郎で中巻を飛ばす
思いつくことなど

僕がまだ大学生だったころ。

友達が司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読み終えたあとで、
中巻を読み飛ばしていたことに気づいたという
笑い話がありました。

そいつに「面白かったか?」と聞いたら、
「中巻飛ばして読んでも結構おもろかったでぇ」
とのことでした。

「さすが司馬遼太郎、中巻飛ばして読んでもおもしろいんや」
と僕はヘンに感心したものです。

あれから35年・・・

僕は風呂のなかで本を読むのですが、
先日ひさびさに司馬遼太郎の「花神」を読んでいて、
中巻を飛ばして下巻を読んでいたことに気づきました、
しかも下巻の1/3ほど過ぎたあたりでです。

江戸で語学を教えていた「村田蔵六」が、
軍隊を率いて長洲で戦争しているのがヘンだったのですが、
「まあええか」と読み進めているうち気が付きました。

その時おもわず頭に「しかた君(仮名)」の顔が
浮かびました。

こんど「しかた君」にあったら謝ろうと思います、
「さんざんバカにしてゴメンな」

(2018年1月23日)






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