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思いつくことなど
先日銀座で開かれたコインのオークション・・・
その最高落札価格は900万円でした。

表はライオン、裏はビクトリア女王の図柄、
いわゆる「ウナとライオン」。
19世紀イギリスの金貨で、発行枚数はわずか400枚です。

さてこの900万円・・・安いのか高いのか。

もちろんオークションでついたお値段ですから、
あながち高すぎるとは言い切れないとも思うのですが・・・
やっぱり僕としてはちょっとやり過ぎだったと思います。

同じ銘柄のコインがちょうど先月ヨーロッパの
コイン・オークションに出品されたのですが、
こちらの落札価格は90,000スイスフランでした。

今のレートで換算しますと約780万円なり。

お値段だけみると、それほど違わないように
みえますが、コインはひとつひとつ状態が異なり、
わずかなキズ一つ、摩耗の進み具合などのわずかな差で、
天と地ほどもお値段が違ってきます。

両者を見比べますと、その差は歴然。

僕などはどう考えても銀座で落ちた900万円は
高すぎるように思うわけです。

ここのところコインの収集本が何冊か出版され、
僕の想像では、その本にあおられたにわか収集家、
あるいは投機目的のお金が、一時的にコイン市場に
流れ込んでいるのではないかと思います。

まあこういうときは市場が静まるのを待つのが一番・・・
特にオークションでは冷静に・・・

この気持ちが大切だと思います。

(2012年11月27日)







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