ホーム > 思いつくことなど > 台湾人がコインをあさる
思いつくことなど

すみません、お盆前に続いてコインのお話しを
してしまいました、「ここまでくればいっそのこと」
って感じで、さらにコインのお話しを一つ。

お盆前にいつものコイン商によったところ、
いかにも日本人とは違う雰囲気を持った、
アジア系の若者がカウンターに3名。

彼らは一言もしゃべらず、ただ一心にコインを
選別し、それをポイポイ買い物トレーに放り込んで
いました。

よく観察していると、彼らが選ぶコインは全部
日本の明治の一円銀貨ばかり、選びおえたらお約束、
電卓をたたきながらけたたましく値切り交渉です、
結果的に100枚ほど買い込んでゆきました。

あとで店主に聞くと、彼らは台湾のコイン商だとのこと、
なんでも一円銀貨の龍のデザインは台湾人の好みで、
お国では縁起物や収集品として好まれるそうな・・・

少し前までは中国本土の龍銀とよばれる銀貨を、
中国から仕入れていたそうなのですが、
その龍銀の相場が急騰したため、今は日本の円銀を
仕入れているのだそうです。

ちなみに中国の龍銀が一枚3万円前後、これに対し
日本の円銀は同程度の状態のモノで一枚1万円ほどです、
ずいぶんと価格差が出てしましました。

僕はこの光景をみて、ちょっと考え込んでしまいました、
一昔前は日本人が中国や台湾からコインを買い付けることはあっても、
決してコインが日本から流出することはありませんでした。

それがいまでは中国人や台湾人が、日本のコインを
買い付けに来る。いわばコインの逆流現象が起きている
わけです。

昔から金(きん)は弱い国から強い国に流れると
言いますが、コインも同様なのでしょうか。

この逆流が一時的なモノでありますように・・・
(2013年8月20日)








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