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穀物に注目!
皆さんこんにちは。
一口にコモディティに投資するといっても、いろいろな投資方法
があります。

例えば商品先物市場で運用するヘッジファンドに投資するのも、
確かにコモディティへの投資と言えるかもしれません。

他にも

コモディティ(貴金属などかさばらないもの)の現物保有
コモディティの先物取引
コモディティ・インデックス・ファンドの購入
コモディティ(金や銀など)のETFへの投資

などがあります。

また、コモディティそのものにもいろいろな種類があります。

例えば原油や天然ガス、ガソリンなどエネルギー系もあれば、
金・銀・プラチナなどの貴金属、トウモロコシ・コーヒー・大豆
などの穀物もあります。

では、最近のコモディティ相場の値動きのほうはどうでしょうか。

代表的なコモディティ指数にCRB指数というのがありますが、
この指数は2001年の200ドル割れ以降、ほぼ一本調子で上昇し続け
てきましたが、今年の4月にピーク365ドルをつけた後は、10%程度調整
して推移しています。

コモディティは伝統的な株や債券といった資産との相関性が低く、
資産ポートフォリオに組み込んだ場合、一定のリスク抑制効果
はあるのですが、これからは今までと違いいっせいに上昇する
という雰囲気でもないですね。

これからしばらくは

・どのコモディテイに投資するか
・どの投資手法を選ぶか

という視点が重要になってくるのではないでしょうか。

例えば、銅や原油などは(以前このサイトでもご紹介しましたが)
インフレ率を加味した妥当価格を超えてしまっているように思います。

一方で金や銀などは、まだまだ過去最高値まで値幅を残していますし、
トウモロコシに代表される穀物類に至っては、今後の新しいニーズまで考慮して
考えると、完全に安値に放置されているように思います。

このように高値警戒を要する商品がある一方で、安値に放置され、
著しい割安感がただよっている商品もある、これが現在の
コモディティ相場の特徴と言えるかもしれません。

では

『コモディティには投資したいけど、ある程度選別して投資したい』

仮にこのように私たちが考えた場合、どのような金融商品を購入
すればよいのでしょうか。

例えばコモディティ・インデックス・ファンド、確かに悪くはない
ように思いますが、幅広くコモディティに分散投資を行うことになり、
今このタイミングでスタートするのはあまりお勧めではありません。

ほかに個別のコモディティの先物取引という手もありますが、
長期保有という観点ではいかがなものでしょうか・・・

金についていえば、現物保有という選択肢もあるかもしれませんが、
保管場所の確保や保管コストという点で、どうしても使い勝手の
悪さがつきまといます。

結果的に金や銀に投資するのであれば、ファンド経由で行うのが
最も適しているのではないでしょうか、ETFもあアリかもしれませんね。
場合によっては金鉱株投信、貴金属系ヘッジファンドあたりまで検討対象を
広げていいのではないでしょうか。

ただし、穀物をピンポイントでポートフォリオに組み込むということに
なりますと、これは少し難易度が高いようです。

農業国でもある米国や中国あたりに行くと、穀物関連の現物株があると思いますので、
それを個別に仕込むというのも手でしょうし、仮にそれらの株のETFでも
あればさらにいいでしょう(残念ながら私はそのようなETFは知りませんが)。

どこかのヘジファンドや国内の商品取引会社あたりから「穀物株ファンド」
でも出ればとも思うのですが・・・

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