思いつくままに
皆さん、こんにちは。

モノの価値というのは、時として不当に安く放置され続ける場合がある
ようです・・・そしてそのモノの本来の価値に気づき、最初に買いを
入れるのは往々にしてアウトサイダー、特に外国人である場合が多いですね。

売られすぎて、たったの10億円でも買い手が付かなかった長銀を買ったのは
外国人でした。

同様に売られすぎたゴルフ場、売られすぎた旅館やホテル、売られすぎた都内の
不動産、誰も買わない北海道のスキーリゾート・・・これらに最初に買いを
入れたのも全て外国人でした。

アウトサイダーだからこそ、本来の価値と現在の価格の乖離が見えるの
でしょうか、それとも私達日本人には、モノの本来の価値を見極める能力が
致命的に欠落しているのでしょうか。

私はどうも後者ではないかという気がしています、例えばあのバブルの
真っ最中、日本の大手企業が大挙して、海外の不動産を買いあさった時期
がありました。

仮に、アウトサイダーだからモノの本来の価値がよく見える、そういう事でしたら
その後彼らはあれほど苦しむ必要は無かったでしょう。

モノの本来の価値を気極める・・・これは他人がどう考えるかとは関係なく、
孤独で地道な自分だけの作業です。集団で行動し、判断することに慣れ
きっている現代の日本人からみれば、最も不得意な作業なのかも
しれません。

そういう視点で考えてみれば、日本にはまだまだ評価不足の資産が
数多く眠っているように思います。

例えば『才能』や『技術』。

日本にはまだまだ評価不足の才能が数多く放置されていますね。

中小の零細製造業に連綿と受け継がれている、ユニークで高度な
モノづくりの技術。

陶芸や漆芸など、日本古来から伝えられた緻密で優しい独特の美の世界。

あるいは、丁寧で心のこもった接客習慣など・・・

私達日本人もそろそろ、M&Aだ!インドだ!中国だ!などと外国人の
尻馬に乗って浮かれるのを卒業し、日本の本当の価値を見極め、
そこからお金を生み出してゆく、こういう大人の投資トレンドを作り出して
いってもいい頃なのではないでしょうか。

今年は時々このようなことも考えながら、このコラムを書いてゆきたい
と思っています。



では 今回はこのへんで。

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