■株 ミニクラッシュ 〜いつものパターン
****【注】このコラムは3/6付けで書いたものです ****
みなさんこんにちは。
ここのところ世界の株式市場は大荒れですね。
突然起きた中国の株安が欧州、ニューヨークを驚かせ、地球を一周して
再び中国に返ってくる・・・
平素人間は本来持っている『欲望』と『恐怖心』を押し殺して生きていますが、
このようなパニックに遭遇しますと、その『欲望』や『恐怖心』が露骨に
行動になって現れるようです。
昨年末からつい先週まで『欲望』が株式市場を支配していましたが、一転して
今は『恐怖心』が世界の株式市場を支配しているようです。
中国株に対するコーション(警告)は、既に今年の年初から、中国の
当局者によって発せられていましたね、例えば1/30日、中国人民代表大会
副委員長(成思危さんという方です)は、自国の株式市場のバブルを指摘し
「バブルが起こりつつある、投資家は危惧すべきだ」と発言しています。
これを受け、中国株はやや調整に入ったものの、どうやら中国当局が
目指していた株価水準とはまだ乖離があった様子、それを見ながら
2/28の中国要人によるコーションが再び発せられ、今回は目出度く
その意図通りの効果を得るこに成功した、こういったところでしょうか・・・
私は「相場は『本来あるべき水準』が常にあり、そこを基点に
して短期的な上下運動を繰り返すもの」、このように考えるよう
にしています。
『本来あるべき水準』から相場を上に引っ張る力は、少しでも
お金を増やしたいという人間の『欲望』。
これに対して、相場を下に引っ張る力は、逆に僅かでもお金を
減らしたくないという『恐怖心』です。
少なくとも2/27時点の中国株は『本来あるべき水準』より相当高いところ
にあったのは間違いなく、他人より一秒でも早く市場から逃避したい、
このような恐怖心の集合体が市場を一気に下げ、その恐怖心の連鎖は
地球を5回ほど廻って、ようやく今日の東京市場で収まった・・・
簡単に申し上げれば、ただそれだけのことで、それ以上のことでもなく、
それ以下のことでもなく、『いつものように』淡々とそれが起こっただけ、
このように言えるのではないでしょうか。
例え市場が今回のように恐怖に怯えて急降下しても、あるいは欲望に
駆られて急上昇しても、『本来あるべき水準』が、そう短期的に
上下に振れるはずもなく・・今回はたまたま中国の要人発言が
きっかけでしたが、仮にそれが無くても、市場は別のきっかけ
を見つけ、『本来あるべき水準』への回帰を目指していたのでは
ないでしょうか・・・
私達個人投資家は機関投資家と違って、自分自身の時間軸(ペース)
で投資を行うことができます。
機関投資家の場合、短期的な相場の下落が致命傷になる場合もありますが、
私達個人投資家にとって、一時的に相場が変動しても、それはあまり重要
なことではなく、むしろ『本来あべき水準』さえしっかりと見えていれば、
それで十分なのではないか、私などはそういう気がするわけです。
もちろん、お手持ちの資産を分散投資し、短期的な価格変動を抑える
という基本的な作業がしっかりとできているという事が前提では
ありますが・・・・・
では 今回はこのへんで。
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