■この国は本当に衰退するのか
皆さん、こんにちは。
我が国の歴史を振り返ってみますと、それは常に国としての力
(言い換えれば経済力)を高め続けてきた歴史のように思います。
アジアのすみっこで小国として興ったこの国は、
その1500年に及ぶ歴史において、はほぼ一貫して経済力を高め続け、
20世紀末の一時期(ほんの一時期ですが)世界の頂点に上りつめました。
ところが、その後日本の経済的な地位は、急速に低下しつつある
といいます・・・
一国の経済力は、労働人口と生産性の掛け算によって決まりますので、
確にかこのままのペースで労働人口が減り続けますと、この国の経済力は
縮小せざるを得ないのかもしれません。
でも私などは、私達の祖先が1500年にもわたって築いてきたこの国が、
わずか50年ほどの短い期間で衰退してしまうなどと、そう簡単に信じる
気持ちにはなれません。
例えば労度人口の問題。
まず60歳定年制などは、社会としてのリソースの有効活用という
観点で、非常に大きな損失だと思いますし、なにより(私も含め)
当人達がそれを望まないでしょう。
女性やニートの活用もまだまだ中途半端、男性も仕事の効率を高め、
労働(いや、拘束か)時間を短縮し、家庭で子育て、家事などを分担する
ことにより、女性が労働しやすい環境を整えなくてはなりません。
さらに、ある程度の移民や外国人労働者の受け入れを前向きに検討すれば、
まだまだこの問題の打開の余地はあると思います。
あるいはお金の使われ方。
民間の企業は、日々悲鳴を上げたくなるような競争に晒されて
いる一方で、公的部門では、まだまだ無駄なお金の使われ方が目立ちます、
郵便局や高速道路の問題は、少しだけ解決に向けて動き出しましたが、
いつまでたっても無くならない談合問題、ガソリン税等の使途問題、
官業の膨張と、その延長線上にある天下り問題などなどなど・・・
かつての我が国は成長途上にあり、ある程度の無駄や非効率は
経済的な成長がすべて飲み込んでくれました、でも、これから
私達はあらゆるリソースを活用し尽さなくてはりません、一昔前
のような非効率はもう許されないと、一刻も早く気づく必要が
あるのではないでしょうか。
このように労働人口の観点、生産性の観点から見て、どう考えても
今の日本は、まだまだ大きな改善の余地が残されているように思います。
そもそも国の力などというものは、相対関係の中できまるもの、
リソース(ヒトやカネ)がこれからいくらでも増えようとしている
若々しい国々のなか、日本が今の経済的な地位を維持してゆこうとすれば、
持てるリソースの利用効率を高めるしか選択肢はないことは明白です、
それができないのであれば、日本人は経済的な地盤沈下を甘んじて
受け入れるしかありません。
・・・我が国の経済的地盤沈下、それは具体的にどういうことを
意味するのでしょうか。
それは例えば、テレビに写るアジアの人たちの生活をみて、そのあまり
の豊かさにうらやましいと感じたり、あるいは外国人が日本のリゾートに
大挙して別荘などを建て、日本人がそこで雇用される・・・一例を
挙げるとこのようなことではないでしょうか。
私達日本人は果たして、このような現実に耐えられるでしょうか。
ヒトは追い詰められて初めて本気になる、このような面は確かに
あると思います、私達が事の重大さに気づき、本気でこの問題に
取り組まなければ、早晩屈辱的な現実を目の当たりにすることに
なるのかもしれません。
では 今回はこのへんで。
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