■大切にしている言葉
皆さん、こんにちは。

資産を運用するということにおいて、一番大切なことは何か・・・

私はよくこのことについて考えます。

私が株式投資を始めた頃・・もう30年も前のお話ですが、当時は
携帯電話もパソコンもなく、もちろんインターネットもなく、
カイシャの情報といえば、もっぱら新聞・雑誌や証券会社から発行
されるレポート類だけ・・・そのような環境でした。

それでも自分なりに情報を集めてみては、カイシャの将来を予想し、
そして時々証券会社に(親経由で)注文を出す、思えば
ひどく我流なやり方でした、

それでも

情報が少ないから必死で集める・・・

集めた情報のなかから自分だけの結論を導き、それを実践する・・・

そして少しだけ成功し、時に大きくやられる・・・

こういうことを繰り返しているうち、周りの雑音にとらわれず、物事の
本質を見極めようとする習慣が自然に身についてきた・・・振り返れば
今の私の思考回路のある部分は、間違いなく株式投資を通して形作られて
きたように思います。

翻って今はどうでしょうか、情報を集めるのに苦労するなど
ということはまずあり得ず、逆に情報が多すぎて何が本質で、何が
雑音なのか・・・そこのところを見極めようとするだけで一苦労と
いう状態、へたをすれば漫然として意識しないまま、本質と雑音を
合わせて飲み込んでしまい、そこから得られた誤った結論で投資行動を
起こし大きく失敗する・・・よく見られる光景です。

思えば現在のように情報過多の社会では、情報を集めるということは
もはや課題ではなく、あふれかえる情報の中から、何が本質で何が
ノイズなのか・・・そこを見極める目、あるいは少なくとも見極めようと
する姿勢のほうが重要なのではないかと思いますし、実はそれが
現在の投資行動に最も求められる資質ではないかと私は思います。

「新聞は記事を読むのではなく、その記事の裏側にある真実を読め」

これは私が高校時代、お世話になった先生の言葉です。

その先生は残念ながら、私が在校中にお亡くなりになりましたが、
今でも私はこの言葉を大切にしていますし、ますますこの言葉の
重みは増しているように思います・・・

では 今回はこのへんで。
(2007年12月26日)




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