ガラパゴスと呼ばれる国で・・
皆さん、こんにちは。

最近「ガラパゴス化」という言葉をよく耳にします。

「ガラパゴス島で独自に生物が進化するのと同じように、日本で
独自の規格が定着し、(日本以外で利用できない)独自の製品が
育ってしまう」というような意味だそうです。

代表例は携帯電話で、日本独自の規格が定着してしまい、海外の
機器との互換性がなくなってしまうという問題がでてきています。

思い返せば今から30年ほど前にも同じようなことがありました、
当時日本のPCといえばNECのPC98シリーズ(書くだけで懐かし)、
独自のOSをのせていて、海外のPCと互換性がなく利用者は大いに
不便を感じたものでした・・・PC98はその後姿を消しましたが、日本が
ガラパゴス化しやすい状況はその後も変わりありません。

メーカーの技術レベルが高く、独自の規格を創出する能力を持っている点、
利用者の要求レベルが高く、世界に先んじて商品化できる創造力・・

このような特質が、うまく回転すればビデオゲームやハンディカムの
ように日本発の世界標準に結びつきますが、一方で先ほどのOSや
携帯電話など、世界標準をとれず完全にガラパゴス化してしまう場合
もあります。

しかも日本の場合、ある種の国際的な調整力が要求される「規格化」
という段階で、欧米に比べ決定的に劣勢に立たされていますので、
どうしてもガラパゴス化しやすい構造にあるようです。

このような状況の中、ガラパゴス化の憂き目にあわないためには、
よほどクリエイティビティを高め、世界中の消費者の『心の琴線にふれる』
商品を作り出してゆく必要があります。

言い換えれば製品の魅力が中途半端だからガラパゴス化するので
あって、それを突き抜けると世界標準をとることができる、このように
いえるのかもしれません。

一度世界標準を抑えてしまうと、最終製品のメーカーだけでなく、
デバイスを供給するメーカーなどへの利益貢献も大きく、産業全体
への波及効果も期待できます。

ここのところ日本メーカーのクリエイティビティに陰りが
さしているように思いますが、何とか往年の輝きを取り戻して
ほしいものです。

では、今回はこのへんで。
(2008年8月26日)




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