■手間をかけずにお金を増やせるか
みなさんこんにちは。
「楽してお金が儲かる」
「手間をかけずにお金を増やす」
いったい世の中にそんな虫のいい話しがあるのでしょうか、
私はいつも疑問を感じています。
世界中に70億人近くの人間が住んでいて、多少の例外はあっても、
ほとんどの人は少しでも多くのお金を得るために、日々何らかの
努力をしているはずです。
工場のラインでテレビの組み立てをする人。
駅前でチラシを配る人。
田んぼで稲を刈る人。
船で海に出て漁をする人。
街角でアルミ缶を拾ってきて、業者に売る人。
銀行の窓口で金利の説明をする人。
もちろん専業主婦と呼ばれる人も、夫や子供に代わって
家事を行うことにより、間接的にお金を得る努力をしている
と言えるでしょう。
人間には、多少の才能の違いや努力の程度はあるでしょうから、
人によって、それらの対価として得られるお金の量にある程度の
多寡はでてくるかも知れません。
でもだからと言って、これだけ多くの人間がほぼ精一杯努力をし、
お金を得よう、幸福をつかもうと競争しているこの世の中で、
「楽してお金が儲かる」「手間をかけずにお金を増やす」
などという虫のいいお話があるとは私には思えません。
確かに「手間をかけない長期投資」という甘い言葉は、
多くの人を投資に引き付ける間口拡大効果はあるかも
しれません、が一方で多くの人をミスリードして
しまうことにならないでしょうか。
サブプライムによって、私たちはいろいろな経験をしましたね、
今まで信じられてきた資産運用の常識が、音をたてて崩れてゆく
のもこの目で見ました。私たちはいまこの経験を生かし、新しい
資産運用法の開発が求められているように思います。
ただたとえそれがどのような手法であったとしても、私はその前提
として『他人に惑わされない独自の判断力を養うこと』が欠かせないと
思いますし、その為に努力を惜しまない姿勢は、いつの世であっても
求められるのではないでしょうか。
つまり積立運用であれ、長期投資であれ、一括投資であれ、
短期投資であれ・・・投資という名のつく作業に、
「楽して」や「手間をかけず」になどというこなど、
永遠にあり得ないと私は思うわけです。
「人生とは重い荷物を背負って、長い坂道を登るようなものだ」
私は特に徳川家康という人が好きなわけではありませんが、
この言葉は好きです。
家康が歩んだ艱難辛苦の生涯から推測すると、この言葉には
「辛かったら、ときどき坂道の途中で荷物をおろして、
一休みしてもいいんだよ」という意味が込められて
いるに違いありません。
資産運用も同様で、私は辛ければいつでもお休みしても
いいのだと思います、ただ一休みしたらまた一歩づつ苦労して
前に進み、そして最後に目的地にたどり着く・・このような
努力が必要ではないかと私は思います。
では、今回はこのへんで。
(2009年7月21日)
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