この国は本当に構造改革をできるのか
みなさんこんにちは。

増え続ける財政赤字に政治の貧困、さらには少子高齢化に
伴う成長率の鈍化と社会保障費の増加・・・

よくこれだけ並んだなと言いたくなるほど悪材料が多く、
一体この国はこれからどうなるのかと憂鬱な気持ちに
なってしまいます。

私がこの仕事を始めた2004年ごろ、日本の財政破たんは
実感として遠いものがありましたが、ここ数年は
徐々に現実味を帯びてきているように思います。

このままの状況が続けば、いずれこの国は破綻すると
解っていても、改革の各論になると腰が砕け何も
決められない・・・

この国がいつまでたっても改革を行えないのは、つまり
国民自身が多かれ少なかれ何らかの既得権者だからでは
ないでしょうか。

社会保障改革も
医療制度改革も
税制改革も
公共部門の構造改革も
農業改革も
貿易自由化も

それぞれの分野に網の目のような既得権網が張り巡らされて
いて、暗に明に改革に対して圧力を加える・・そしてその
既得権網にほぼ国民すべてが何らかの形で組み込まれている。

つまり一言でいえば、今の日本の現状はそういうことでは
ないでしょうか。

ここ数年の政治の迷走には目を覆いたくなりますが、
私たちは私たち自身の内面の投影をみているに過ぎないのかも
しれませんね。

考えてみればかつて日本が成し遂げた大きな改革である
明治維新は、目に見える形での外圧が契機となりましたし、
大戦後の改革は、より露骨な形の外圧によって仕切られた
わけです。

日本人のDNAに、進んで自らのありようを変えるという
行為は、そもそもプログラムされていないのではないか
とすら思えてしまいます。


構造改革ができないなら、いっそのことしかるべき状況
に追い込まれ、かの国のように外から強要されたほうが、
長い目でみてこのくにの国民や将来の国民にとって幸い
なのではないのか・・・

そんな気もしなくはありません。




では、今回はこのへんで。

(2011年3月1日)




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