恐怖も欲望もほどほどに

みなさんこんにちは。

「資産運用をある意味で心理の読み合いではないか」
私はこのように考えております。

相場の上昇期、多くの投資家が市場に買いで参加し、
その買いに支えられた相場は加速度的な上昇をみせ
はじめます。

そして参加者の大半が強気になったときが
相場の転換点・・・メいっぱいの買いに支えられた
相場に、それ以上に上昇する理由を見つけることはできず、
市場に蓄積されてきた欲望は、ある日突然に恐怖に
代わります。

僅かな売りが大きな売りを呼び、
そして相場は鋭角的に下落し始める・・・

昨日まで市場を支配していた風景は一変し、
相場の動力は欲望から恐怖へ、まるでオセロ・ゲームのように
塗り替わる。

恐怖に支配された相場は、いつしか相場が持つ本来的な
水準を下に抜け、明らかに割安感が漂ってきます、
がこのような局面で自らの恐怖心に逆らって
買いを入れる者はごく僅か。

かくして相場には、日を追って上昇のエネルギーが蓄積
されてゆくというわけです。

相場がもつサイクルは、もちろん実体としての経済活動
そのものがサイクル性を帯びているということもありますが、
上記のような人間が生まれながら持っている欲望と、その裏返し
である恐怖によって、より振幅を大きくしているのでは
ないでしょうか。

いや、つきつめて言えば経済活動が持つサイクル性そのものが、
人間の集団心理によって形づくられているというべきなのかも
しれません。

もしこの考えに誤りが無ければ、景気の変動サイクル
によって受ける影響をより小さくするに、私たちが取りうる行動
は一点に絞ることができるのかもしれませんね。

即ちこのような振幅の源となる人間の本能に対する
逆行的な行動・・・

ひらったくいえば『恐怖も欲望もほどほどに』
ということではないでしょうか。






では、今回はこのへんで。

(2011年4月26日)




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