■年の終わりに思うこと
みなさんこんにちは。
今回で今年最後になります。
この時期にかた苦しい資産運用のお話をするのもナンですので、
今回は思いつくままお話ししようと思います。
まずは来年の日本のお話しです。
先日の選挙の結果はちょっと驚きでしたね。
自民党が圧勝したということもありますが、
それ以上に、たった一回の選挙で昨日まで政権をもっていた
民主党の勢力が、わずか1/4になってしまうという凄まじさに、
僕は驚きました。
この選挙の結果をみて政治家達は何を考えたか・・・
この結果が次の選挙まで、彼らの行動を強く拘束し続ける
とみて間違いないでしょう。
つまり大衆迎合的な政策ということになるはずです。
一方で同時にあれだけの大所帯です、選挙で選ばれてきた
議員の意見を束ねるのは、至難の業でしょう。
その結果
・TPPへの参加
・消費税の増税決定
・社会保険や医療制度の見直し
など、選挙民にとって口当たりの悪い政策、あるいは党内に
大勢の反対派がいる政策はあとに回されるでしょう。
一方で政治家自らの腹はいたまず、かつ即効性のあるお薬・・・
すなわち日銀に対して圧力をかけ、金融緩和のピッチを速める傾向は、
ますますエスカレートしてゆくに違いありません。
本来経済成長は構造改革、金融政策、財政政策の合わせ技に
よって、ようやくなんとか達成できる類（たぐい）のもの
ではないでしょうか。
そのどれが欠けても目標の達成は難しいばかりか、
逆にバランスを欠いた政策ミックスによって、思いもよらぬ
経済的混沌に陥りかねません。
政治家が自ら身を捨てる覚悟なしに、大衆受けのする政策を
つまみ食いし、残りは全部日銀に押し付ける・・・
そればかりか同じく大衆受けのする公共投資を復活させ、
消費税増税部分を先食いしようとする・・・
その増税すら実現できるかどうかわからないうちに。
このような悪夢のシナリオが現実にならないよう、
自民党の政治家には、政治家本来の姿を思い出して
頂きたいものです。
次に僕が先週受けた白内障の手術のお話し。
２年ほど前だったでしょうか・・左目の視力が急に落ち、
気になって近所の眼科で診てもらったところ、
『白内障ですね』・・・でした。
なんでも近眼の人は、早くに白内障になる傾向が
あるそうです。
イヤなことを先送り、先送り・・・ようやっとある人の世話に
なって、先週金曜日に手術を受けました。
いろんな人から『痛くもかゆくもないよ』とか、
『すぐ終わるよ』とか言われていたのですが、
自分で受けてみて実感しました。
ホント痛くなかったです！
ことし夏に歯医者さんで定期検査してもらった
ときのほうがよっぽど痛かった・・・
しかも手術中に、僕はとても不思議な光景を
目にしました。
いままではっきりと見えていた光源が突然ぼやけ、
そして光が目のなかで乱反射しているような
感覚に変わりました。目のなかいっぱい広がる美しい光が
脳みそに伝わり、なぜだか僕はとっても幸せな気持ちに
なったのでした。
きっとそのとき、僕の目なかにあった古いレンズが
取り除かれていたのでしょう。
新しいレンズが入るまで1分間くらいだったでしょうか。
僕はその神秘的で幸せな感覚に浸っていました・・・
あの感覚はずっと忘れないと思います。
最後にコインのお話しです。
年に何度かあるコインショー・・でかけると会場はいつも
大変な混雑。じっくりコインを選ぶ時間もありません。
身近に同好者がいず、いつも寂しい思いをしている
僕ですが、コインショーの会場にいると『これだけ大勢の
コイン・コレクターがまだいるんだ』と妙に心が落ち着きます。
一方でコインを資産運用の対象と考えている人は、
思いのほか少ないらしく、僕のお客さんにお話ししても、
いつも『はッ、なにそれ？』という感じになってしまいます。
確かに短期で〇倍などという旨い話はめったになく、
地味な投資対象ではありますが、逆に言えば長期の投資に
耐える、資産運用界ではなかなかの実力者だと僕は思っています。
ご自分の世代で売却できなければ、お子様方にそのまま
お譲りするのもいいでしょう。お子様の世代にコインは
もっと輝くことでしょう。
それにしてもなぜ日本人は、コインを資産運用もしくは
保全の対象としてみないのでしょうか・・・
それは購入を勧めたりアドバイスできる人が
少ないからではないかと思います・・なんだか証券業界で
ETFが売れない構図とよくにてます。
来年はぜひ皆さんも投資対象（投機の対象でないという
点がミソです）としてコインをみてあげて頂けない
でしょうか。
そして購入されたら決して洗わず、磨かず丁寧に
コレクション・ボックスに飾ってあげて下さい。
たまにお酒でも飲みながらシゲシゲ眺めるのも
よいものですよ・・・
以上で今年のメルマガを終わらせていただきます。
皆さま今年一年間ご愛読いただき誠にありがとう
ございました。
来年は1/10（木）を初回の配信とさせていただく
予定です、内容は恒例の「2013年型ポートフォリオを
考える」です。
では皆さんよいお年をお迎えください！
では、今年はこのへんで。
(2012年12月18日）
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