リスクについて深く考えてみる

みなさんこんにちは。

例えば1%の確率で破綻するが、破綻しなければ
毎年2%の収益が保証されている金融商品があったと
します。

みなさんはこのような金融商品について、
どのようにお考えになるでしょうか。

めったに悪いことは起きないが、
その万一が起きた場合は壊滅的な被害を受ける・・・

このような金融商品です。

一般的な考えに立ちますと、いくら安全で一定の収益が
保証される金融商品でも、資産の大半をこのように商品に
投じることは避けたいとお考えの方が多いのでは
ないかと思います。

とくに今世紀に入ってからは、我が国で起きた金融不安、
米国発のサブプライム・ショック、続いて欧州で起きた
債務不安など、世界は立て続けに想定外の金融ショックに
見舞われ続けました。

要因は複合的で、それぞれに事情は異なりますが、
これら金融不安ついて深く考えてゆきますと、
「実体経済の成長速度を大幅に上回るマネーの膨張」
という本質の部分に行き着くのではないかと私は思います。

先進国はどこも財政赤字が深刻で、これ以上の
財政出動は難しい状況だといえるでしょう。従って
景気後退の処方箋は、金融緩和と流動性の供給に
ならざるをえません。

すなわちチープなマネーの大量供給です。

かくして犬のシッポが胴体を振り回す状況。
すなわちマネーが実体経済を振り回すという本末転倒は
今後も顕著になり、危機の振幅はますます大きくなる。

その結果100年に一度といわれる
金融不安がたびたびやってくる・・・

今1%と想定されているリスクは、本当に1%であり続けるのか・・・

過去と未来の間に断層がないという保証はなく、
過去の1%は将来においても1%であり続けるのか否か、
おそらくこの点は人類未踏の領域で、つまり誰も
わからないということではないでしょうか。

であれば私たちに取りうる唯一の選択肢は、
資産の質的かつ地理的分散で、不幸にして資産の
一部を失ったとしても、残余の資産で一生大過なく
生きてゆける仕組みを作っておくこと。

特に富裕層に属する方にとって、
これ以外の選択肢はないように思います。

 

では、今回はこのへんで。

(2013年6月12日)


 




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