■久々に銀について
みなさんこんにちは。
ここのところ銀の価格が随分下がってきましたね、
銀好きな僕としては、少し気持ちがザワついてきました。
銀についての詳細は、過去このメルマガで何度も取り
上げてきましたので今回は端折らせていただきますが、
銀はなかなか面白い金属なのですよ。
まず持った時の重量感がいいですね〜
金より比重は小さいのですが、それでもなかなかの
ものです。
金と比べてグラムあたりのお値段は安いので、
いっぱい買うことができます、「貧者の金」・・・
銀はときどきこのように呼ばれますが、銀にとっては
ちょっと気の毒な表現かもしれません、お金持ちでも
銀が好きな人はいっぱいいますので。
銀が持つ二面性も面白い特徴の一つです。
銀は金と同じく準通貨として絶対的な価値を持ちますが、
同時に多くの産業用途もあります、値動きもそれを
反映しており、あるときは金に似通った値動きをしますが、
産業用金属としての側面にスポットがあたり、金とは
異なった動きをすることもあります。
金に比べて価格の上下動が激しいところも、
また面白い特徴です。
銀は金に比べ市場が小さく、例えば年間の消費額にして
約2兆円程度にすぎません、これは金の年間消費額の
約80分の1です。
市場が小さいぶん、僅かな投資マネーの出入りで相場は
激しく上下します。この上下動をうまく活用できれば、
大きな利益を得ることができるでしょう。
では銀を私たちが購入する場合、
どのような方法が望ましいのでしょうか。
数回前のメルマガで、私は以下のように申し上げました。
「金を買うならETFではなく、現物でお買いになることを
お勧めします」
これに対して銀はどうでしょうか。
先ほどもお話ししたように、銀は値段が安く
現物で買うのはちょっと大変です、どれほど大変かと
いいますと、例えば60万円分の銀の塊(かたまり)を
買おうとした場合、その重量はなんと10キロにもなります。
10キロくらいですと、まだハンドキャリー可能ですが、
これが3つくらいになると、旅行用のキャリーバッグでも
ちょっとしんどいのではないでしょうか。
仮に台車で運んで車に乗せたとしても、
こんどは保管場所が大変です、場所もとりますし、
あまり長いあいだ、いっぱい置いておくと、
家の床がたわんでしまう心配もあります。
つまり銀は、金と違って現物での投資に適しているとは
いえないわけです。
ではほかにどのような方法が考えられるのでしょうか。
一番身近な方法は銀のETFではないでしょうか。
私たちが銀を買う場合、超長期、たとえば
次世代への継承を想定して購入するわけではありません、
そこが金との違いです。
確かに絶対的価値を持つという点で、超長期投資の資格は
ありますが、超長期投資なら、なにも銀のようにかさばる
金属ではなく、金のほうがふさわしいでしょう。
つまり私たちが銀を保有する目的は、その価格の変動を
利用した収益の獲得ということになるわけです。
例えば1オンス=18トドル割れをめどに、時間を分散して、
少しずつETFを買い増してみてはいかかでしょうか、
先ほどお話ししたように、銀の価格は変動が激しいので、
このような時間を分散した投資は有効といえるでしょう。
ETFなら売買コストもしれています。
ただしこの場合、常に相場をみて買いのタイミングを
計る必要があります。
自分で相場をずっとウォッチしておくのが
億劫だという方には、銀の積み立てもいいでしょう。
田中貴金属は今年の9月から「net純銀積立」という
サービスを始めました。
金やプラチナではこのような積み立てサービスは
ありましたが、僕が知る限り大手では初めての銀積み立て
です。
しくみは金やプラチナと同じで、一定額(1050円)の
年会費を支払えば、最低3000円からの自動積立ができるという
ものです、スポットで銀を追加購入できるところも同じです、
積み立てやスポット購入された銀は、田中貴金属が預かって
くれます(注)。
注)ただし銀の場合「消費寄託」で、投資家が保有する銀は、
田中貴金属の資産とは分別されません、これに対しプラチナ
や金は「特定保管」といって所有権は投資家にあります。
価格変動が激しく、重量が重い銀こそが、
このような積み立て投資にふさわしいのではないでしょうか。
最低額の積み立てを設定しておき、ご自分が決めた基準価格を
下回ったときにスポットで追加するという方法・・・
こんな考え方もあってよいでしょう。
では今回はこのへんで。
(2013年12月4日)
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