年の瀬に考えること

みなさんこんにちは。

今夜はクリスマス・イブですね、
明日が終わればいよいよ年末という雰囲気になって
くるのでしょうね・・・今年も。

思い起こせば2013年も、ホントいろんなことが
ありました。

日本は危機的な超円高から解放され、
米国はやるぞやるぞと言い続けたQE縮小にようやく着手し、
欧州は債務不安から逃れ、
一方で中国の高度成長期は終わり、転換期をむかえ、
新興諸国は成長鈍化懸念からマネーが流出する。

いつものことながら、予想を超えた出来事が起き、
いつものことながら、想定を超えた相場に翻弄される。

今年もまたそのような一年ではなかった
でしょうか・・・

そもそも人間は、明日起きることを予想できる
のでしょうか。

自然界で起きる現象は、どれ一つとして単独で起きることはなく、
すぐ隣で起きる出来事、あるいは遠方で起きる出来事とすら相互に
干渉しあいながら、刻々とその形を変えつつ進行してゆく・・・

それぞれの出来事は過去との連続の中で進行しており、
過去におけるわずかな方向性の違いが、時間の経過とともに
出来事の振幅を大きくする・・・

経済が人間が織りなす自然現象の一部だと考えれば、
相場はきっとこのように予想不能な・・・いわばカオスの一部
とみておくべきではないでしょうか。

もちろん予測は無意味ではなく、ある程度の効用は
あると思います。が、それでも過信は禁物ではないでしょうか。

従って資産運用は「市場では予測不能なことが起きる」
ということを前提に行うべきであり、つまりそれが
分散されたポートフォリオ運用の意味です。

米国のQE縮小が決まりましたが、それでもしばらく
ドルの供給量は増え続けます、日本はこれからがQEの本番ですし、
デフレ傾向が出てきた欧州は、再度QEに追い込まれるかもしれません。

世界的なマネー過多の傾向は、来年さらに顕著になる可能性があり、
その点で市場はより強いカオスに支配されるかもしれません。

もちろん目先の運用成果の追及も大切ですが、
来年はよりリスク回避型のポートフォリオ運用が
求められるような気がしています。

僕の今年のメルマガは、これで最後です、
来年は1/9(木)配信でスタートしたいと思います、
いつものように『2014年の相場を考える』です。

 

では今年はこのへんで。

(2013年12月24日)




 




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