リバランスの勧め

みなさんこんにちは。

今回は久々にコインの話しをさせて頂きます、
コインにはいろんな買い方がありますので、
お一人お一人好みの買い方でお楽しみいただけると
よいと思います。

僕が日ごろ実践しているのは、
株の持ち高とのバランスを考えながら、少しずつ
コインを買い増してゆくという方法です。

ここ数年のように株価が上がりますと、
どうしても資産に占める株式の比率が増えてゆくことになります、
もちろん上がっている間は嬉しいのですが、それが未来永劫続く
ことはありません。

いつか相場の後退期に入ると、また資産全体も縮小せざるを
えないわけです。

このような相場下落に伴う資産の収縮を小さくするため、
資産間のリバランスは有効な手法です。

つまり膨らんだ株の一部を売り、

現金に戻す、
債券を買う、
不動産を買う・・

こんな手法です。その際の移動先は、
当然ながら株との価格相関性が低いものでなければ
なりません。

僕の場合あまり現金は好みませんし、債券もリスクが
中途半端で好きではありません、不動産は好みますが
ロットが大きく、細かなリバランスには向きません。

そんなわけで、株の持ち高が一定以上増えた場合、
その部分を現金化し、コインを購入するということを
よくやるわけです、僕の場合そこにはもちろん趣味
としての要素も入っていますが・・・

このようにリバランスの対象として、少しずつコインを
収集することによって、資産全体に占めるコインの比率は
徐々に上がってゆき、自動的に質的な資産分散効果を得る
ことができます。

さらにいえばコインへの投資は資産の地理的分散にも
つながります。

例えばフランスのコイン相場はフランスの国力に依存する
部分もありますし、新興国の発展によって、新興国コインの
上昇が期待できます。

またコインは株と違い、短期的な相場変動はありません、
正確に申し上げれば短期の変動がみえないというべきかも
しれません、なにしろ株や債券と違い、取引市場が
ありませんので・・・

一方で中長期的な価格変動には目を見張るものがありますが、
ほとんどの場合それは嬉しい方向への変動、
つまりよほど間違った買い方をしない限り上昇です。

このように長期におよぶリバランス対象としてコインを選択する
ことにより、資産規模は下方硬直性を持つようになるわけです、
平たく言えば資産が減りにくくなるといってよいでしょう。

当然ではありますが定期リバランス戦略をとる場合、
その移動対象はコインである必要はありません。

仮に皆さんが株式を主な投資対象とされている場合、
株式との価格相関性が低ければ問題ないでしょう。

さらにいえば質的かつ地理的な分散に寄与するなら、
申し分ありません。

従って

国内外の不動産、
貴金属の現物、
美術品や宝石・・・

このあたりの現物系資産にくわえ、株と同じ紙の資産
ではありますが、価格相関性の低さという点で、
ヘッジファンドもリバランス先の候補になりえるでしょう。

いずれにしても、いまのように株価が好調なときこそ、
お一人お一人のお好みや資産規模に応じ、
強い意志をもってリバランスを実行される
ことをお勧めいたします。

では今回はこのへんで。

(2014年10月2日)




 




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