次の10年、弊社が目指すところ

みなさんこんにちは。

過去に何度か外資系銀行が、
我が国でプライベート・バンキング・サービス(以下PBサービス)
と称する事業を展開してまいりましたが、
ことごとく失敗に終わり撤退してゆきました。

なぜでしょうか。

いくつか原因があると思いますが、一言で言えば彼らが
単なる投信や仕組債など金融商品の販売に終始し、長期的な
視点が要求される、本来のPBサービスを行えなかったから
ではないかと私は思います。

転勤と部署移動を繰り返すサラリーマン行員が、
長期的な視点で顧客との関係を築く誘因は、
乏しいと言わざるを得ません。

ではその本来のPBサービスとは一体どのようなものなのでしょうか。

PBサービスは資産の運用や維持、管理だけにとどまりません。

お子様への事業や財産の承継、その際に問題になる相続税対策、
あるいは海外に資産をお持ちの場合は、それらの相続手続きを
どうやって円滑に行うか。

さらに申し上げればお子様世代になっても、いかにして
資産規模を維持し、その豊かな生活を保障するか・・・

本来はこのような包括的なサービスであるべきでは
ないかと思います。

またそのようなサービスを、特に一定以上の資産をお持ちの、
いわゆる富裕層に属する方はお求めになっているはずです。

一方で我が国の現状を見渡してみるとどうでしょうか。

撤退と新規参入を繰り返す外資系金融機関はもちろん、
大手銀行や証券会社、信託銀行など、既存の金融機関が
提供する定番サービス・・・例えば投信や仕組債の回転売買、
生命保険や変額年金保険の販売・・・果たしてこれらを、
サービスと呼んでよいものでしょうか。

どの角度からみても、我が国の富裕層のニーズを
満たしているようには見えません。

ここいらあたりが、時代にもまれた欧米のPBサービスとの
大きな違いではないでしょうか。

私の事務所も開業以来10年が経ち、少しずつではありますが、
実績と人脈、経験を積んでまいりました。

サービス内容も開業初期の単純なFP業務から、
資産運用アドバイス、投資助言、相続、節税、事業承継と、
少しずつ広がってまいりました。

意識して広げてきたという面もあるのですが、
お客様のご期待にお答えするうちに、ごく自然とこうなった
という面もあります。

少しくちはばったいのですが、弊社が今提供しているサービス、
あるいは今後目標とするサービスは、本来は金融機関が
担うべき役割の、一部の空白部分を埋める形で成立している
ような気もするわけです。

次の10年はさらにこの路線を極め、より高い次元で
お客様にご満足頂ける、包括的なPBサービスを提供できるよう、
精進したいと思います。

では今回はこのへんで。

(2014年10月16日)




 




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