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ライフプランと資産運用

みなさんこんにちは。

株のデイトレや為替の証拠金取引。
やたらと危険な勝負にのめり込む人がいる一方で、
大半の方はひたすら現金をため込む・・・

なぜ日本人は計画的にお金を運用しないんだろう、
ずいぶん前、僕はよくこんなことを考えたものです。

でもこの仕事を続けるうちに、その謎は自然に解けました。

日本人。とくに高度成長期以降の日本人には、
自分の将来像をイメージし、それに向かって計画的に
物事を進めるという必要も習慣もなかったのではないでしょうか。

大方の人にとって、ただただ敷かれたレールのうえを、
皆と一緒に走っていればそれでよく、余計な野心や理想を
持つ必要がなかったのでしょう。

いい学校に入るため、子供のころから勉強させられ、
その進学レースは大学入学まで10年近くも続く・・

でもいい大学に入ってしまえばそれでおしまい、
適度に単位を集めてゆけば自動的にいい会社に入れ、
さらにそこからは終身雇用と年金生活というわけです。

このようなベルトコンベア式人生において、
人生の目標地点を定め、そこに向かって計画的に物事を
進めてゆくという発想は、もちにくかったのでは
ないでしょうか。

僕はこのことと個人の資産運用に対する姿勢は、
密接な関係があると思います。

目標設定が必要ない人生において、お金は会社から、
あるいは国から与えられるものであり、自らの資産を
主体性をもって運用・管理してゆく必然性は、さほど
なかったのではないでしょうか。

この場合個人の資産運用に対する理解は深まりにくく、
その結果、株式市場や為替市場を投機の場、言い換えれば
遊技場として使うことになる・・・

少し言い過ぎたかもしれませんが、
確かにこのような傾向があると思います。

ただし少しずつではありますが日本の社会・・
たとえば従業員と企業の関係、学歴と生涯収入の関係など
にも変化が出てきたように思います。

僕自身そうだったように、ベルトコンベアーからはみ出して
生きてゆこうとする人間や、若い方のなかには、明確な
人生の目標をもって職業を選ぶ人も、随分と増えて
きたのではないでしょうか。

明確な人生の目標は、明確な金勘定に裏打ちされて、
始めて現実性を持つものです。

ライフプランと資産の管理・運用は、コインの裏表と
言ってもよいでしょう。

社会の仕組みの変化によって、資産運用に対する
日本人の考え方も変化せざるをえないのではないでしょうか。

 

では今回はこのへんで。

(2015年2月13日)




 




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