次の10年、弊社が目指すところ

みなさんこんにちは。

スイスのプライベート・バンク(以下「PB」)に口座をお持ちの
かたならよくお解りだと思いますが、PBに口座を持って
いるからといって、例えば相続や事業承継など、本当の
意味でのPBのサービスを受けられるわけではありません。

例えばヨーロッパにお住まいで、資産規模が10億円以上ある
といったPBの間尺にあう方なら、そのようなサービスを
受けることができるのですが、日本に住んでいて、
数億円といった資産の規模であれば、本来のPBサービスを
受けることなど、まずできないと考えておいたほうがよいでしょう。

従って大半の富裕層にとって、国内で受けるPBのサービスは、
単に資産運用アドバイスや投資助言といった、限定的な
サービスに過ぎないと言ってよいでしょう。

では例えば5000万円程度から一億円程度の資産を持つ、
いわゆる「準富裕層」の方、

あるいは一億円から数億円の資産を持つ、
「富裕層」の中核層に位置する方は、
相続や贈与、あるいは次世代への資産や事業の承継、
さらにはご自身のライフプランや資産運用といった、
本来PBが請け負うような、総合的なアドバイスを、
いったい誰に依頼したらよいのでしょうか・・・

相続や贈与に関し、税務的な見地からアドバイスを
求めるとすれば、税理士ということになるでしょう。

さらに法人を設立して、節税保険に加入するなら、
税理士さんが連れてくる保険の代理店が登場することに
なります。

相続税や贈与税の節税を、不動産投資によって目指すなら、
不動産会社や住宅メーカーの話しを聞かなければなりません。

またご自身がお亡くなりになったあとのため、
相続税の納税資金を事前に準備するなら、大型の死亡保障を
確保しておく必要があり、これは保険代理店の仕事です。

ご自身の今後の生活や、資産運用に関してアドバイスを
求めるなら、ファイナンシャル・プランナーや銀行・証券会社など、
金融機関のお世話にならなければなりません。

それぞれに得意分野があるのですが、
どうもそれら全部を取りまとめる専門家は見当たりません。

ヨーロッパではその位置づけにPBがあるのですが、
残念ながらかつて日本に進出したPBは、そのような
包括的なサービスを意図したものではありませんでした。

唯一ファイナンシャル・プランナーは、とりまとめの
ノウハウを持っていますが、一般のFPは生命保険の
代理店としての性格が強く、また彼らの多くは富裕層向け
アドバイスに慣れておりません。

これが我が国の現状であり、富裕層に属する方は、
かなり窮屈な思いをされておいでではないでしょうか。

私自身は事務所の名前にあるように、一応
ファイナンシャル・プランナーというカテゴリーにくくられて
いるのですが、徐々にアドバイスの領域は広がってきました。

資産運用、投資助言といった運用アドバイスから、
将来のお金の流れや現状の問題点の分析、
次世代への資産承継プランの策定および相続、贈与に関するアドバイス、
またそれにまつわる節税や生命保険の活用プラン、
法人の設立アドバイスや不動産購入アドバイスなど・・・

別に意図してこうなったわけではなく、お客さんの要望に対し
真摯にお答えしているうちに、自然とこのようになったわけです。

僕の事務所は開業以来、すでに10年が経ちました。

おそらく次の10年は、ますます欧米のPBサービスに
近づいてゆくような気がしますし、むしろ積極的に
そこを目指してゆきたいとも考えております。

 

では今回はこのへんで。

(2015年4月22日)




 




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