暑い銀座を歩きながら考えたこと

みなさんこんにちは。

今日も暑いですね。

銀座の街を歩きますと、あいかわらず中国人の
多さに驚かされます。

お国では株価の急落や、経済成長の鈍化など、
なんだか暗雲が垂れ込めつつある昨今ではありますが、
それはそれ、これはこれ・・・といったところでしょうか。

今のところ彼らのエネルギーに陰りは見えません。

先日東京で開催されたコイン・オークション
(CCFオークション第38回)の結果に僕は注目していたのですが、
意外に中国コインは底堅い動きでした。

数の多いコインは、本来の価格に収れんされた観がありますが、
一部のレアなコインには、値崩れする兆候は見られません、
むしろ人気の「自動車ダラー」や孫文の「ジャンク試鋳貨」など、
思わぬ高値を付けたコインもあります(ちょっと嬉しい!)。

このあたりを見ますと、僕などは中国という国の奥の深さを
感じてしまいます。

ただしそれでも10%以上の成長が続いた時期に比べれば、
中国経済拡大の勢いが鈍化するのは間違いないでしょう。

中国経済の急拡大を前提にして成り立っていた世界経済もまた、
これからは言わば「普通の状態」に戻ると考えておくべきで、
世界はさまざまなところで影響を受けるはずです。

ただし中国の急拡大が止まるといっても、中国経済が
縮小に向かうわけではありません、異常な急拡大時代が
終わったというだけで、例えば1990年代以前のような、
「日米欧寡占時代」に戻ることはないでしょう。

ここでいう「普通の状態」とは、中国の異常な膨張を前提にした
世界経済や相場が、等身大の中国を前提にしたサイズに戻るということで、
それは世界にとって、むしろ好ましいことではないでしょうか。

例えば中国人の爆買いや、中国コインの暴騰は、
いずれ過去の話として忘れられてしまうでしょうし、
原油や非鉄金属、鉄鋼など、中国需要の影響が大きな市場も、
いずれ「普通の状態」に戻ることになるでしょう。

ですから例えば日本の百貨店や小売、高級衣料品店などは、
中国人による爆買いに浮かれることなく、中国特需ナシで
成長を維持する方策を考えておくべきではないかと思います。

また国際商品相場にお金を投じる人たちは、過去の高値を忘れ、
現状の相場水準が今後のスタンダードになるという意識で、
運用を続ける必要があるのではないでしょうか。

等身大の中国を前提にした世界で、経済や社会はより
好ましい方向に向かうと考えたいものです・・・

 

では今回はこのへんで。

(2015年7月27日)




 




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