私が実物資産への投資を勧めるわけ

みなさんこんにちは。

最近ときどきこのようにいわれます。

『田中さん、最近よく実物資産の話しをされますね』

言われてみれば確かにそうです。が、僕が実物資産の
話しを始めたのは最近のことではありません。

この仕事を始めて丸12年になろうとしていますが、
今から思えば12年前すでに実物資産投資を皆さんに
お勧めしていました。

不動産やコモディティ、貴金属など一定額の組み込みを、
一貫して提案させていただいてきたつもりです。

ただし、いまのように体系的に実物資産とペーパーアセット(注)
に配分する考えは、当初は持っていませんでした。

注)ペーパーアセット:株や債券、ヘッジファンドなど証券化された
金融商品や現預金の総称。不動産や貴金属、コインなど
現物の資産の対極にある資産を指します。

思い返せば僕がこのようにペーパーアセットと実物資産への
戦略的な配分を意識し始めたのは、リーマンショック以降のことだった
かもしれません。

最初は米国が・・続いて日銀と欧州中央銀行が、雪崩を打つように
紙幣の増刷に傾斜する様を目の当たりにして、「私たち個人は
このままペーパーアセットをいたずらに増やしていいのだろうか」
こんな素朴な疑問が僕の中で徐々に強くなってきた気がします。

しかも過去何十年もの長期で見た場合、着実にインフレは
進んでおり、結果的に平時においても実物資産への投資は十分有効に
機能してきました。

つまり実物資産への投資は、単に金融危機回避のための手段である
ばかりでなく、平時においても十分有効な投資手法だったわけです。

以上のような観点で、私は実物資産とペーパーアセットへの
戦略的な分散は、特に一定程度の資産を持つ個人にとって、
今後も極めて重要な投資の基本姿勢になると考えています。

おそらく私のこの考えは、次の10年も変わらないでしょう。

 

では今回はこのへんで。

(2016年5月24日)




 




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