■コイン・・・よもやま話し
みなさんこんにちは。
お盆がおわり、そろそろ仕事に戻られた方が
多いのではないでしょうか。
こんな時期に小難しい資産運用のお話などしてもナンですので、
今回は僕の好きなコインのお話しを思いつくままさせていただきます。
どうぞ「またか」とおっしゃらずに聞いてあげてください。
なぜコインを集めるんだろうか・・・僕は時々考えます。
自分の心の中を探ってゆきますと、どうやら僕の場合二つの
動機があるように思います。
まずは純粋な趣味としての収集です。
僕は昔からコインが好きでした。
最初に集めたコインは日本の古銭で、
小学生の低学年のころ確か兄か母からもらったコインでした。
江戸時代に造られたコインをみて、その小学生が「このコインは
どのようにして僕の手元にやってきたんだろう、ホントに江戸時代
の人がこのコインを使ってたんだろうか」などと、空想にふけって
いたのですが、それが果たして純粋な興味や趣味だったと
いえるかどうか・・・
記憶はすでにあいまいではありますが、どうもそのころから
「将来値が上がるかのしれない」と、不純な気持ちが
あったかもしれません。
今にして思うとすでにその時分から、大げさに言えば
お金儲けの対象としてコインを見ていたように思います。
まったくいやな小学生でした。
昔からよく「三つ子の魂(たましい)百まで」などと言いますが、
コインを収集する僕の考え方は、いまでも全く変わっていない
ような気がします。
すなわち半分は純粋な趣味の対象として、残りの半分は資産運用
の対象としてコインを見ているようです。
では一歩進めて、なぜ僕は資産運用の対象としてコインを
みているのでしょうか。
僕はこのような職業をしていますので、他にもたくさん資産運用の
選択肢を持っているつもりです。
例えば株や債券、あるいはそれらを組み込んだ投資信託や、
さらにその上に建てつけられた生命保険など。
景気変動の影響を受けにくいという意味では、ヘッジファンドも
選択肢になります。
現物資産の仲間では不動産や貴金属、ジュエリー、美術品など
もあります。
これほど多くの選択肢を持ちながら、なぜコインも選ぶのか・・・
よく考えてみれば不思議なものです。
自分の心の中の薄い層を一枚ずつはがしてゆきますと、
最終的には「コインの投資によって儲かった」という、
下世話な成功体験に行き着くような気がします。
厳密にいえば僕は今までコインを売ったことがないので、
実現益ではなく含み益ということになりますが、この金銭的な
満足感が趣味と相乗的に影響し、コイン収集に
対する熱意になっているといえそうです。
その逆の例は切手です。
確かにコイン同様僕は子供のころから切手集めが趣味でしたし、
いまでも時々買います。が、それはあくまで純粋な趣味にすぎません。
なぜ切手収集に情熱を傾けられないのでしょうか。
それはコインの裏返しで、一言で言ってしまえば儲からない
からだと思うわけです。
確かに世界の切手カタログをみますと、コイン同様、場合によっては
コイン以上の値上がりを示しているのですが、それはカタログの
世界の閉じた出来事にすぎません。
カタログ上の表示価格は、きっとカタログ製作者と切手商が
創作しているに違いなく、実際に売買される価格は、
一部の例外を除き概ねカタログ価格の20%ほどにすぎません。
つまり切手はたいていの場合儲からないのです。
コインはといえばむしろ逆で、オークションにしろ、あるいは
コイン商の店頭で売買される価格にしろ、実勢価格はカタログ価格を
上回ることが通例で、投資家側は含み益や実現益を実感することが
できます。
結局はお金という下世話な次元に行き着いてしまうのが
自分でも悲しいのですが、これも自分自身のサガですので
否定しても仕方ありません。
これからも、せいぜい金銭欲と趣味の相乗効果を
エンジョイしてゆきたいと思います。
では今回はこのへんで。
(2016年8月24日)
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