■人生が100年になる時代
みなさんこんにちは。
いま『Life Shift 100年時代の人生戦略』という本を
読んでいるのですが、驚くべきことが書かれています。
なんでも2007年に生まれた日本人は、107歳まで
生きる確率が50%あるというのです。
アメリカ、カナダ、イタリア、フランスも同様に長寿化傾向が見られ、
同年に生まれた子供たちは104歳まで生きる確率が50%あるそうです。
注)UCLAのHuman Mortality Databaseによる
107年も生きられるのはうらやましいですが、
100年時代には、それなりの適応力が求められることに
なるのではないでしょうか。
まず今のように65歳でリタイアしてしまえば、
どうでしょう。
リタイア後に40年以上の人生があるとすれば、
いったいその時間を何に使えばよいのでしょう。
逆に「自由な時間を使って豊かな人生を送れる」とポジティブに
考えることもできますが、そのためには社会人になる以前、
すなわち高校時代や大学時代で、すでにそのことを念頭に、
キャリアプランや生きがいについて考えて置くことが望ましいでしょう。
お金の使い方や貯め方、運用のし方なども同様で、
長い人生を想定し、今以上に長期的な視点が求められる
に違いありません。
この長期的視点が欠ければリタイアメント生活は、
長くつらいものになるでしょう。
将来の年金受給者の増加や労働人口の減少は避けられず、
私たちの子供世代や孫世代の年金制度は、より厳しいものに
なるに違いありません。
かりに健康年齢が伸びて、80歳まで仕事ができるようになったとしても、
そこから30年ほどは無収入期間が続くわけです。その間のどこかで
手持ちの資金が尽きれば、その後の人生はかなり悲惨なものに
なるでしょう。
こんなことを考えますと、確かに107歳時代の到来はうらやましい
事ではありますが、一方で逆に大変なこともあり、それ相応の
準備が必要になるのではないかと思います。
これは私たちの子供や孫世代だけのお話しではありません。
同書によれば『(19世紀以降現在に至るまで平均寿命は10年ごとに
2〜3年のペースで上昇しており、このペースでゆけば)1967年生まれは
92〜96歳、1957年生まれは89〜94歳(まで生きる確率が50%ある)』
とのことです。
( )内は田中が補足
僕の場合1961年生まれなので、この本によれば91〜95歳まで
生きる確率が50%ほどあるということになるわけです。
今まで僕は80歳まで生きるという前提で、人生設計や運用プラン
を作ってきましたが、さらに10年ほど伸びるという前提で見直した方が
無難なようです。
では今回はこのへんで。
(2016年11月18日)
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