■投資から資産形成へ
みなさんこんにちは。
以前はよく『貯蓄から投資へ』などと言われたものです。
日本人はアメリカ人などとは違って資産に占める株式など
の保有比率が低く、これを政府が主導し高めようと
したわけです。
ところが最近では『投資』ではなく『資産形成』という
言葉が使われはじめたようです。
言い換えれば『貯蓄から資産形成へ』ですね。
僕自身はこの表現の方がしっくりときます。
先日あるお客さんから電話があり、「田中さんのアドバイスで
〇〇証券の店頭に出向き米国債を買おうとしたところ、
営業マンから逆にAI関連投信の購入を勧められました、
本当に買っていいでしょうか?」とのことでした。
この手の相談は本当によく受けます。
証券会社としては当たり前の営業なんでしょうが、
「よくこんな流れで人に金融商品を勧められるな・・」
僕はいつもこんな風に思ってしまいます。
顧客にとってどんな金融商品が必要なのか。
これはその人のライフプランや家族構成、収支のバランス、
資産構成、さらには考え方や場合によっては感じ方など・・・
さまざまな状況を知っていて、初めて提案できる
ものなのではないかと思います。
ある人にとって素晴らしい金融商品であっても、
別な人にとって良い商品だとは限りません。
欧米などでよくKnow Your Customer(KYC:自分の顧客の
ことをよく知れ)と言われますが、金融商品を勧める側の人間は、
なによりもまず顧客の状況をよく知っておく必要があります。
なにしろ金融商品の世界は複雑で、情報の非対称性(注)が顕著です、
従って売る側には高い倫理観も要求されます。
注)売る側で持っている情報の量と、買う側が持っている
情報量が著しく違い、売り手優位な状況
にもかかわらず現状はこのような理想から程遠く、
銀行や証券会社は債券を買いに来た初対面の顧客に対してですら、
上記のようにいきなり流行の投信を勧めてきたりするわけです。
これでは株にしろ投信にせよ、いつまでたっても購入者側に
とってはギャンブルで、売り手にとっては手数料稼ぎの道具に
過ぎません。
日本で株式の保有比率が低いのは当然だと僕は思います。
日本ではゴッチャにされていますが、資産運用アドバイザーは、
決して株や投信の営業マンではありません。
なによりまず自分の顧客をよく理解すること、
ライフプランに基づいて一人一人の運用プランをじっくりと考えること、
そして『投資』ではなく顧客の『資産形成』をサポートすること。
このスタンスを維持できて初めて資産運用アドバイザーと
呼ばれるべきではないでしょうか。
では今回はこのへんで。
(2017年2月8日)
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