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私が考える日本株個別銘柄選択の基準

みなさんこんにちは。

今でも僕は1990年代のことをときどき思い出します。

当時はソニーや松下など、日本のAVメーカーの全盛期で、
彼らが作るビデオやテレビが世界を席巻していました。

そんな日本の強いメーカーで働いていた僕はアメリカをみて、
「いったい何で稼ぐんだろう」などと老婆心を抱いたものです。

それほど当時のアメリカには、競争力のある
企業が少なかったのです。

それがどうでしょう・・・

アップルがユニークな商品を次々と出し、
仕事ではワードやエクセルを日々使い、
自分自身もアマゾン依存症になり、
そしてアメリカ発のインターネットなしで生活できなくなって
しまいました。

逆に当時元気だった日本のメーカーはまたたくまに競争力を失い、
最終製品のメーカーで元気なのは、いまやトヨタや日産など
自動車メーカーだけではないでしょうか。

このような現状を見ますと、これから日本は「いったい
何で稼ぐんだろう」と不安になります。

でも日本もまだまだ捨てたものではありません。

最終製品で圧倒的な強さをもつ産業は見当たりませんが、
微細化加工が求められる高機能部品の世界では、
まだまだ圧倒的な強さを維持しています。

自動運転に必須なセンサーやCCD、
微細な加工に使われるレーザー溶接機、
超小型のモーター、
ロボットの関節に使われる減速機、
アマゾンの大量発送に不可欠な自動仕分けシステム、

最終製品を持たなくても、それらを陰で支えるのは
日本企業の優れた技術力です。

細かな加工や使い勝手の配慮などは、日本人が昔から得意とする分野
であり、高度な技術水準と微細な加工技術が求められる部品メーカーは、
日本の基幹産業として今後も繁栄を続けるのではないかと思います。

この考え方は株式投資という観点でも役に立つと僕は思います。

ニッチな分野でもいいので圧倒的なシェアの商品を持っていること、
その分野が少なくとも向こう数年は高い成長性を維持するであろうこと、
研究開発への投資を惜しまない会社であること、
そして何より財務状態が良好であること、

もし皆さんがこのような会社を見つけたとしたら、
それはきっと良い投資の機会になるはずです。

ただし10%や20%儲かったからといってすぐに売ってしまっては
いけませんし、逆に放ったらかしもダメです。

会社の異常や業界の成長性に目を配りながら、
長期間もち続けるというスタンスが重要ではないでしょうか。

このことをお守りいただければ、きっと皆さんも
小富豪への正しい道のりを歩まれることになると思います。

 

では今回はこのへんで。

(2017年6月20日)




 




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