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長寿化とマネープラン

みなさんこんにちは。

ずっと前のメルマガで、『ライフシフト、100年時代の人生戦略』
という本を紹介させていただきました、著者によれば2014年に生まれた
日本人のうち、半数は109歳まで生きるそうです。

さらに同著によれば、1967年生まれの人は92歳から96歳まで
生きる確率が50%あるそうです。日本人の場合はもう少し長生き
するかもしれませんので、おそらく今50歳前後の方なら、100歳を
目安にライフプランを立てておいたほうがいいのかも
しれませんね。

このデータは私たちファイナンシャルプランナーにいとっても、
大きな意味を持ちます。

一昔前なら、せいぜい85歳程度のマネープランで
問題ありませんでしたが、おそらくこれからは
この考えを改める必要があるでしょう。

もし同著のように50歳前後の方の半数が、
100歳まで生きるとすればどうでしょう。

私たちが設計するマネープランは、少しリスクサイドまで
想定しますので、少なくとも105歳前後まで見据えたマネープランが
求められるでしょう。

105歳まで見据えたマネープラン・・・

サラッと書きましたが、これは結構大変なことだと
僕は思います。

例えば皆さんが、仮に60歳で会社勤めをやめてしまえば
どうでしょう。

皆さんは残りの人生40年間という、長い長いリタイアメント生活を
送らなければなりません、一昔前ならせいぜい20年ほどの
マネープランで済んだものが、今後はむこう45年ほどの
プランが求められることになるわけです。

年金制度は維持できず、いずれ支給開始年齢は、現在の65歳から
さらに後にずれることになるでしょう、また受給額そのものも見直さ
なければなりません。

年金受給開始が遅くなる分、皆さんもそれを補う形で収入を
得なくてはなりません、再雇用を選ぶ人も
いるでしょうし、自営に活路を求める人もでて
くるでしょう。

40年というリタイアメント生活はあまりに長く、
元気な限り仕事を続けるというスタイルが、
一般的な姿になるのではないでしょうか。

40年という長い年月の間にはインフレも進むでしょう、
インフレに対抗する最も有効な手段は仕事を続けることですが、
就労不能状態への備えも必要です。

一昔前なら「80歳前後になれば極力リスクを減らし、
現預金中心に・・・」などとアドバイスしていましたが、
もうそういうわけにはゆきません。

現預金のみで足りるのはせいぜい90歳代の後半からで、それ以前の
方は一定割合を株や債券、不動産などバランスよく保有することが
求められるでしょう。

このように申し上げれば、なんだか大変なことのような
気もしますが、決してそうではないと僕は思います。

要はちゃんとお金に向き合うことが重要で、それさえ
怠りなければ長寿化は、大変喜ばしいことではないでしょうか。

 

では今回はこのへんで。

(2017年8月9日)




 




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