資産の形を変えるということ

みなさんこんにちは。

例えばお金を使って旅行をしたり服を買ったりしますと、
使った分だけお金は減りますよね。

ではお金を使って不動産を買ったり、
株や債券を買えばどうでしょう。

確かに使った分だけお金は減りますが、
現金や預金が減った分だけ株や不動産が増え、
資産全体でみれば増減なしです。

僕のお客様の中にも時々「株や不動産を買ったのでお金が減った」とか
「コインを買ったので資産が減ってしまった」と勘違いする方が
いらっしゃいますがそれは間違いで、これらは単に資産の形を
変えているにすぎません。

では私たちが現金や預金だけではなく、それ以外のものに
資産の形を変える意味は、いったいどこにあるのでしょう。

一つは危険の分散で、
これは消極的動機に基づいた行為だといってよいでしょう。

確かに現預金は極めて安全な資産ではありますが、
100%元本が保証されているかといえば、決してそうでは
ありません。

私たちは意識的に、あるいは無意識のうちに、現預金が抱える
この問題点を認識しているからこそ、違った形で
資産を持ちたいと考えるのでしょう。

二つめの資産組み換えの動機は収益の確保で、
これは積極的な動機に基づいています。

厳密にいえば預貯金も収益を生みますが、皆さんは無意識のうちに、
預貯金のリスクとリターンのバランスを測定しているのかも
しれません。

その結果、
高いリスクを取ってでも株の値上がり益を得たいと考えたり、
流動性を犠牲にしても家賃を得たいという考えたうえ、
現預金からほかの形に移動させているのではないでしょうか。

わが国の財政に対する不安感の高まりに加え、
少子化による年金支給額の減少や、長寿化にともなう
ライフプランにの見直も今後は求められることになるでしょう。

このような私たちを取り巻く環境の変化について考えると、
資産の組み換え、すなわち現預金以外への『資産の分散』が、
重要になってくることは間違いありません。

読者の皆さんも是非正しい知識を身に着けて、
お金と向き合っていただければと思います。

 

では今回はこのへんで。

(2017年8月23日)




 




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