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僕がビットコインを持たないわけ

みなさんこんにちは。

先週開いた説明会のなかで、
ある参加者の方からこのような質問を頂きました。

『今回の説明会で田中さんはビットコインについて触れなかったけど、
なぜですか』

株や債券、ヘッジファンドなどのペーパーアセット。
コインやカラーストーン、不動産など現物資産のお話しは
いたしましたが、確かにビットコインなどの仮想通貨について
僕は一切触れませんでした。

このご質問に対し僕は

『僕も勝負事は嫌いではないので、ビットコインは
面白いと思いますが、なぜかビットコインをいじってみる気には
ならないのです、正直言って自分自身でも本当の理由はよく
わかりません』

こんなふうに答えしてしまいました、自分ながら中途半端で
歯切れが悪い答えだと思いましたが、これは僕の本心でした。

セミナーが終わってから『なぜ自分はビットコインを買わないのか、
なぜお客さんに勧めないのか・・・』と考えてみて、
いくつか答えらしいものは見つかりました。

一つは『流行を追いかけたくない』という気持ちが
いつも心の中のどこかにあるからで、人の後について相場を張っても、
ロクなめにあわないと信じているからだと思います。

たしかに投機性の高いゲームでは、一部の先行者にもうけが集中する
傾向にあります。あとから入ってきたその他大勢はカモられるだけで、
ホンの一握りの先行者が儲けを分け取りする構図になりがちです。

それはそうですようね、早く入った人は大きなリスクを
とっているわけですから。

もう一つの理由は、お金に自分の行動や考え方を、
支配されたくないという気持ちがあるからだと思います。

ビットコインのように極端に価格変動が大きな資産を
持っていますとどうでしょう。

運よく大勝した場合でも、そのお金に自分が
支配されてしまうような気がするのです。

支配ということばが大げさなら、左右と言い換えても
いいかもしれません、自分に強い意志があればそのようなことに
ならないのでしょうが、僕には自信がありません。

逆の場合も同様です、大金を投じて大負けした場合、
かなり憂鬱な日々が待っているでしょうし、場合によっては
ライフプランの変更を余儀なくされるかもしれません。
かといって少額では投資した意味がありません。

勝つにしろ、負けるにしろ、その振幅はあまりに大きく、
どっちに転んでもビットコインが自分の日常に占める割合は、
よほど大きくなるに違いありません。

勝負事は嫌いではないですし、お金を増やすことも好きです。

が、きっとお金に自分の考えや行動を支配されたくないという、
意固地でかたくなな気持ちがあるのだと思います。

セミナーのあと、自分のなかにある心の層を一枚一枚はがしてゆくと、
こんな答えにたどり着きました。

もちろん人様にこんな考えを押し付けるつもりはありませんし、
自分の考えが正しいのかどうかもわかりません。
でも、僕と同様の考えからビットコインに距離を置く人も、
おいでではないでしょうか。

 

では今回はこのへんで。

(2018年3月22日)




 




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