■近未来の会社と株式つ投資
みなさんこんにちは。
ここ数年で急速にロボットが普及しましたね、
ネット販売の倉庫ではコンベヤが自動で商品を仕分けし、
それを搬送ロボットが定められた場所に運びます。
工場でもロボットが切断から組み立て、溶接から搬送まで行い、
すでに先進的な工場では、人間はフロアに一人か二人という状態でだと
聞きます。
いずれ工場の自動化、ロボット化はさらに進み、
人間がそこにいる必要はさらに薄れてゆくに違いありません。
製造現場だけではありません。
自動化が進んだ工場と、受注や発注、在庫を管理する事務部門の間で、
コンピュータ同志が直接情報を交換しあい、
人工知能(AI)が製造から物流・在庫管理・販売まで一気通貫で、
勝手に会社を運営してゆくことになるのではないでしょうか。
銀行や生保、損保など金融機関も同様だと思います、
扱う商品がモノからカネに代わるだけで、
業務の大半はコンピュータを中心としたAIにとって代わられるに
違いありません。
スーパーや百貨店、コンビニなどの小売りの世界でも、
無人店舗が当たり前になるでしょう。
その無人店舗で売られる商品の発注データは、
AIが運営する倉庫側にリアルタイム送られる。
それを受けた倉庫側では、自動で仕向け店舗ごと商品がカート載せられ、
ロボットが倉庫内を搬送する。
一方でAI倉庫からは本社の受発注部門を経由せず、自動的に
メーカー側に発注データが送られることになるでしょう。
発注を受けた会社の工場では24時間休みなく商品が造られ、
即刻発注側のAI倉庫に輸送されるでしょう・・・そしてその
輸送を担うのは無人で運転されるトラックです。
このような近未来において、いったい私たち人間は
どんな仕事を割り当てられることになるのでしょう。
たとえ労働時間が短くなっても、AIやロボットが私たちの
代わりにモノを作り、運び、売り、その結果、社会全体の富が
さらに拡大すればどうでしょう。
富を人の頭数で割った値、すなわち一人あたりの富が増えてゆけば、
労働時間の短縮と豊かさが同時に実現されるという、
理想的な社会になる可能性は十分あると思います。
ただし問題は、その富がすべての人間均一に
分配されるか否かではないでしょうか。
その点について考える場合、僕などはそうしても悲観的に
なってしまいます、資本やアイデアを持つ者と持たざる者の格差は、
ロボット+AI時代にさらに拡大することになるのではないでしょうか。
その兆候はすでにあります。
アメリカでも中国でも新興国でも、富の集中は顕著で、
例えば『世界で最も富裕な62人が持つ資産合計が、
最貧層36憶人が持つ資産と同額(注)』になっているそうです。
注)2016年に発表された国際援助団体オックスファムの資料による
そのような近未来において、
果たして私たちは相対的(注)な貧困層入りをまぬがれる方法は
あるのでしょうか。
注)社会全体の富が増えるぶん、絶対的な豊かさは増えると
思いますが・・・
僕は二つあると思います。
一つはロボットやAIで代替できないスキルを身に着けることで、
これはよく言われている通りです。
究極的にはすべての仕事が代替されてしまう可能性はありますが、
それでも職種や分野によって濃淡や早い遅いはあるでしょう。
たとえばロボット化を進めるためには標準化が必要ですが、
逆に言えば標準化しづらいニッチな分野や、例外処理が頻発する
お仕事は、いぜん人間に残されるのではないでしょうか。
・・・というかそう思いたい。
二つ目は会社の所有者側にまわるということで、
これはつまり会社の株式の保有です。
会社の一部を所有するということは、
ロボットやAIを所有するということと同義で、
その所有割合に応じ、私たちもロボット化やAI技術の恩恵を
受けることができるでしょう。
いずれにしても社会や会社の構造変化は、
今後ますます急ピッチで進むと考えておくべきでは
ないでしょうか。
NHKの番組じゃありませんが、
『ボーと生きている』と、
なんだかまずいことが起きそうな気がしています。
では今回はこのへんで。
(2018年4月24日)
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