ベーシックインカムとロボット化がもたらす明るい未来

みなさんこんにちは。

以前から僕はAIやロボット化についていろいろ考えてきました。

たとえば、

・AIとロボット技術が合わさると、それは僕たちが子供のころに
 みたアンドロイドではないだろうか。

・アンドロイドは人間に代わって働き、いままで人が担ってきた
 労働から人間は解放されるかもしれない。

・その時人間はどうやって収入を得るのだろうか。

・AIロボットの所有者に富が集中してしまい、
 それ以外の庶民は残された仕事を分け合って細々と
 生きていくのだろうか・・・

こんな疑問についてです。

もし上記のように、『ロボットの所有者に富が集中する未来が
来るとすれば、それはかなり憂鬱だな』などと悶々としていたのですが、
先日ある新聞(雑誌かもしれません)で面白い考えを目にしました。

どなたが書かれた記事だったか記憶にないのですが、簡単にいえば
以下のように、「AIロボット社会」とベーシックインカムの組み合わせ
について書いたものでした。

企業は業務の大半をAIロボットに置き換える。
        ↓
ロボットには人件費がいらないので企業の利益は増える。
        ↓
その企業が納める法人税も増える。
        ↓
その法人税を原資に、政府はすべての国民に一律の
お金(=ベーシックインカム)を給付する。

僕はこの記事を読んで、『あり得るな』と思いました。

ベーシックインカムというのは年金や低所得者への生活保護、
児童手当などに代え、すべての国民に対し一律にお金を給付するという考えで、
近年ヨーロッパを中心に注目を集める政策です、すでに北欧では
実験段階に入った事例もあります。

ベーシックインカムはロボット化を念頭に生まれた概念ではないですが、
僕はロボット化とベーシックインカムの相性はすごくいいと思いました。

ロボット化の最大の懸念は、人間に残された労働が
少なくなり、労働者が収入を得る機会が減る点にあります。

その結果として労働者が貧困化するようなことがあれば、
消費は減りますので、企業の売り上げも減り、
経済は縮小してしまいます。

でもベーシックインカムによって、貧困化を緩和できるとすれば
どうでしょう。

消費が拡大⇒企業の収益の拡大⇒法人税が増加、
その結果ベーシックインカムの拡大余地が生まれるという、
好ましい経済循環が生まれるのではないでしょうか。

これはロボットに人間の代わりに仕事をしてもらい、
そこから得られる付加価値を、国民すべてに分配する
ということです。

ではこのような社会で、私たち国民の生活はいったいどのように
なっているのでしょう。

ロボット化からもれた仕事もある程度は残るでしょうから、
すべての労働が無くなるとは思えません。

それでも国民の就労時間は劇的に短くなり、
例えば一日の労働時間は5時間ほど、それも働くのは
せいぜい週3日ほどといった感じになるかもしれませんね。

通信手段の高度化とAI技術の進歩によって、
大半の仕事は一か所に人が集まってやる必要はなくなっており、
自宅や最寄りのサテライトオフィスですませることになるでしょう。

モノを大量に生産する現場はロボット化されていますから、
人が企業に就職するという形態は主流ではなくなっていると思います。

代わって小規模な会社や個人が消費者と直接結びついて、
ニッチなサービスを請け負ったり、嗜好性の高い商品を少量つくる
といった商形態が主流になっているのではないでしょうか。

一方でベーシックインカムがありますから、仮に働かなくても
そこそこ人は豊かな生活ができるはずです。

向上心のある人は、自己実現のために個人間でモノやサービスを売買したり、
小規模な事業を起こしたり、場合よっては起業を試みるといった
ケースも増えるでしょう。

生活するための必要最低限なインカムを得ながら、
意欲のある人は創造力を発揮する社会・・・

理想的ではないでしょうか。

このようにAIやロボット化された社会と、
ベーシックインカムの相性は素晴らしく、
このような明るい近未来がやってくるのかもしれません。

少なくとも私たちの意思で、
そのような社会をつくることはできると僕は思います。

 

では今回はこのへんで。

(2018年8月22日)




 




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