| ■5Gで変わる世界・・そして株 
 みなさんこんにちは。 皆さんは5Gという言葉をお聞きになったことがありますか?
 5Gというのは通信の新しい統一規格のことで、いま私たちが使っているスマホを支える通信規格、
 すなわち4Gの次世代版です。
 5番目の世代(Generation)なので、5Gと呼ばれているそうです。
 ここまでの通信規格を振り返ってみますと、1Gが登場した1980年代以来、ほぼ10年ごと新しい規格が登場し、
 その都度私たちの生活スタイルに大きな影響を与えてきました。
 1G時代はアナログによる音声通信のみでしたが、1990年代に登場した2G時代はデジタル化され、私たちは
 携帯電話でメールができるようになりました。
 2000年代に登場した3Gでは、動画や音楽が楽しめるようになり、いまのスマホ社会は4Gがベースになっています。
 こうやって振り返りますと世代が新しくなるにつれ、私たちへの影響の度合いは大きくなってきていることがわかります。
 そして2年後の2020年、私たちはいよいよ5Gの世界に足を踏み入れることになります。
 その5Gの世界はいったいどんなものなのでしょう。 性能から申し上げますと、例えば5Gの通信速度は4Gの100倍ほどだそうです。
 仮にいま私達が使っているスマホが、幅10メートルの道を使っているとするならば、次世代5Gの道幅は1キロメートルになる
 イメージです。
 この1キロ幅の超高速道路の効果はすごく、例えば私たちがいま一本の映画をダウンロードするのに5分ほど
 かかることろを、5Gでは僅か3秒で完了です。
 この遅延の少なさを最も待ち望んでいたのは、車ではないでしょうか。
 きっとすべての車は5G回線に接続されることになるでしょう。 一方で道路側でも、例えば中央分離帯や路肩などに、IPアドレスを持った超小型端末を、無数に埋め込めこむ
 といったことが可能になるはずです。
 車と道路が常に高速で通信することによって、より安全な自動運転が可能になるのではないでしょうか。
 同時につながる端末の数も比べ物になりません、4Gでは同時に接続できる相手先はせいぜい数台ほどでしたが、
 5Gでは1部屋に換算して100台ほどの端末と、同時に接続できる
 そうです。
 これは例えば工場内といった、比較的狭い空間内での通信に効力を発揮しそうです。
 すでに最先端の工場では、ロボットが組み立てから梱包、搬送まで行うようになりましたが、無数にあるすべてのロボットが、
 5G回線に接続されるならどうでしょう。
 例えば「組み立てロボット」が使用する部品は、ネットを介してタイムリーに「搬送ロボット」によって供給されるようになるでしょう。
 そしてその「搬送ロボット」はネットを通して外部の部品会社に部品の注文を行い、それが自動運転される車・・・まさに「自動車」に
 よって運ばれ「搬送ロボット」に渡される。
 つまり5G通信によって、すべての工場は完全自動化でき、さらに工場間の製品や部品の配送も、ネットに接続された車
 (=コネクテッド・カー)によって、自動で行われることに
 なると思います。
 こうなってくると、工場は人件費の安い新興国に置く必要はありません。
 フル自動化によって多品種かつ少量の生産ができますので、できるだけ消費地に近いところに工場を作り、
 注文→製造→配送の間にかかる時間を最短化する戦略が
 求められることになるでしょう。
 これはほんの一例で、5Gは4Gと比べられないほどの影響を、私たちの生活に与えるに違いありません。
 そしてその影響は、例えばスマホ(別の呼び方になっているでしょうが)のような日常使いの世界にとどまらず、産業や経済のあり方まで一変させる
 インパクトをもっていると僕は思います。
 いま経済の世界では、例えば米中間の貿易戦争や、日米間の通商交渉の行方など、不安要因ばかりに目が行っていますが、
 私たちはその先にも目を向けておく必要があると思います。
 特に株式投資という観点で。   では今回はこのへんで。 (2018年9月11日) 
 
 
   
 
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