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商品相場と株式相場はどこが違うのか

みなさんこんにちは。

今回は久々にコモディティのお話しをいたします。

例えば昨年以来パラジウムの価格が上昇しましたが、
パラジウムを持っている人は、このまま持ち続けてよい
のでしょうか。

あるいは年初から原油価格が回復してきましたが、
私たちはこのまま原油を持ち続けてよいのでしょうか。

僕は基本的には長期投資派なのですが、
株と違ってコモディティの世界では、必ずしも長期投資が
報われるとは思っていません。

では株とコモディティではいったい何が違うのでしょう、
ここで両者の根本的な違いについて考えてみたいと思います。

例えば株式は会社に対する所有権で、
私たちは株を通して会社の一部を持っていることになります。

ではその「会社」とはいったい何なのでしょう。

会社は事業を継続的に行う運営体で、
経営者や従業員、設備や経験の蓄積などから成り立っており、
会社というものは継続する限り成長への欲望を捨てることはありません。

あたかも一つの生き物のように・・・

つまり会社という組織は、成長することが義務づけられている、
あるいは成長するために存在しているといってもよいのではないでしょうか。

ですから私たちが株に投資する場合、
基本的には長期で持てば持つほど、
その価値が増えてゆくと考えてよいはずです。

もちろん結果的にそうならない場合もたくさんありますが、
それは個別の会社についてのミクロのお話で、
会社全体を合算すれば、やはりその価値は成長し続けると
考えていいでしょう。

株式への長期投資が支持される、
理論的な根拠はここにあると思います。

ではコモディティのほうはどうでしょう、
株と同じく「理論的に」成長し続けるのでしょうか。

例えば冒頭のパラジウムです。

確かに1年や2年、場合によっては5年という時間軸で
みれば値上がりし続けることもありますが、
それは株式と違って、パラジウムという物質の価値が高まって
いるからではありません。

パラジム自体は質的に変化しておらず、
採掘量が減ったりニーズが高まったり、
あるいは生産コストが上がったりして、
価格が上がっているにすぎません。

つまりパラジウムを取り巻く環境の変化によって、
価格が変動しているだけで、いわばこれは相対的なものです。

一方で経済や技術的な環境は常に変化しています。

例えばパラジウムの価格が上がりすぎれば、
値段の安いプラチナで代用するために技術革新が起きますし、
原油の相場が上がれば、シェールオイルの生産が増えて、
原油価格は下がります。

この辺が株とコモディティの本質的な違いで、
コモディティは株と違って値上がりを続けることは
ないと考えておくべきでしょう。

ですから私たちがコモディティで儲けるためには、
「どこかで相場から降りるタイミングを見計らいながら、
投資する」ことが大切で、言い換えれば出口を意識した投資が
求められるのではないかと思います。

 

では今回はこのへんで。

(2019年4月23日)




 




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