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こんなときこそ質的分散

みなさんこんにちは。

連休明けから日本株は大荒れですね。

アメリカが、中国からの輸入品に対する関税引き上げを
発表した影響だそうです。

今行われているアメリカと中国の協議が、
どのような進展を見せるのか・・・それとも最悪の結果になるのか。

その点については、
もはや予測不能状態になりつつあるといえるのではないでしょうか。

いわゆる「混沌」の世界です。

確かに株式投資は面白いですし、
長期的にみればもうかります。

ハイリスク・ハイリターンとはよく言ったもので、
高いリターンを得るためには、このようなアップダウンは
あるいみ必要経費のようなもので避けることができません。

一昔前なら、例えば「株に対して債券を」というように、
逆方向に動きやすい金融商品を組み合わることによって、
資産を全体で見た場合のアップダウンを小さくすることができました。

でも今はどうでしょう。

中央銀行が大量に債券を買い続けた結果、
債券市場は随分歪んでしまいました。

債券の金利は人為的に抑えられてれており、
株の損失を債券からの利息で帳消しにするためには、
よほど大量の国債を持たねばなりません。

しかもこのような混沌の世界において、
大量に国債を持つこと自体が、逆にリスク拡大の要因になりつつある
ようにも見えます。

こんなふうにを考えますと、
私たちが今まで常識的に行ってきた資産の分散・・・、
つまりペーパーアセットの中だけでの分散は、
すでに意味を失いつつあるばかりでなく、
下手をすればかえってリスク拡大の要因になりつつあると
いえるのではないでしょうか。

ここ数日おきた株の下落を見るにつけ、
実物資産を使った質的分散の重要性を考えないわけにはゆきません。

 

では今回はこのへんで。

(2019年5月9日)




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