■金融詐欺にあわないために
みなさんこんにちは。
金融市場にはさまざまな商品が混在しています。
高いリターンを期待できる商品にはそれに見合ったリスクがありますし、
リスクがほとんど無い商品にはリターンもほとんどありません。
ですから市場ではリターンとリスクは常にバランスしており、
例えば「リターンがすごく高い割にリスクが低い」というような
「お買い得な金融商品」・・・、言い換えればバランスの悪い
金融商品など世の中に存在しません。
たまたまそのような「お買い得な金融商品」が開発されたとしても、
世の中に出た瞬間に大量のカイが入りますので、
次の瞬間には価格が上がり、リターンは下がります。
そうやってほかのあらゆる金融商品と同じく、
リターンとリスクは均衡点に落ち着くのです。
ですから世の中には「お買い得な金融商品」などないのです。
この根本的な原則を理解できない人は、
金融詐欺のカモになりやすい人です。
たとえば
・今回は限定品です。
・限られた人にだけ紹介しています。
・有名な〇〇さんも買いました。
もし売り手のセールストークの中に、
このような言葉が入っていたらまず詐欺です。
そもそも数少ない限定商品を、
なぜ他人に紹介する必要があるのでしょうか。
その時点ですでに怪しいと感じなければなりません。
また商品に関して
・元本は保証されています。
・年〇%の確定利回りです。
・特別な運用手法です。
などというキーワードが入っていたら、
疑ってかからなければなりません。
なぜなら例えば、
「円建てで元本が保証されていて、なおかつ5%の確定利回り」
などという金融商品があれば、日本中の投資家が
この金融商品を買うはずで、その結果、その金融商品
(もしくはその金融商品が投資している最終商品)が値上がり
してしまうからです。
不動産をイメージすると分かりやすいですが、
価格が高騰すれば収益率は下がります。
ですから世界中見渡しても、
「円建てで元本が保証されていて、なおかつ5%の確定利回り」
などという「バランスの悪い」金融商品などないのです。
もしセールスマンからこのような「お買い得な金融商品」を
勧められたら、必ず以下の言葉を思い出すようにしてください。
『世の中に「お買い得な金融商品」などない』
あるのは「その金融商品が、皆さんのニーズにあっているか否か」
という点だけです。
ただし同じ金融商品でも、川下で買うか、源流で買うかによって、
リターンは異なります。
なぜならば川下に行くほど業者の手数料が上乗せされるからです、
保険を例に考えるとわかりやすいですね。
川下で買おうが、源流で買おうが、
最終的な投資対象は同じですからリスクは同等です。
一方で保険のように川下に位置する金融商品は、
手数料分だけリターンが下がります。
来週はそんなお話をしたいと思います、
タイトルは「金融商品を源流で買う方法」です。
では今回はこのへんで。
(2019年6月25日)
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