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金融詐欺にあわないために

みなさんこんにちは。

金融市場にはさまざまな商品が混在しています。

高いリターンを期待できる商品にはそれに見合ったリスクがありますし、
リスクがほとんど無い商品にはリターンもほとんどありません。

ですから市場ではリターンとリスクは常にバランスしており、
例えば「リターンがすごく高い割にリスクが低い」というような
「お買い得な金融商品」・・・、言い換えればバランスの悪い
金融商品など世の中に存在しません。

たまたまそのような「お買い得な金融商品」が開発されたとしても、
世の中に出た瞬間に大量のカイが入りますので、
次の瞬間には価格が上がり、リターンは下がります。

そうやってほかのあらゆる金融商品と同じく、
リターンとリスクは均衡点に落ち着くのです。

ですから世の中には「お買い得な金融商品」などないのです。

この根本的な原則を理解できない人は、
金融詐欺のカモになりやすい人です。

たとえば

・今回は限定品です。
・限られた人にだけ紹介しています。
・有名な〇〇さんも買いました。

もし売り手のセールストークの中に、
このような言葉が入っていたらまず詐欺です。

そもそも数少ない限定商品を、
なぜ他人に紹介する必要があるのでしょうか。

その時点ですでに怪しいと感じなければなりません。

また商品に関して

・元本は保証されています。
・年〇%の確定利回りです。
・特別な運用手法です。

などというキーワードが入っていたら、
疑ってかからなければなりません。

なぜなら例えば、

「円建てで元本が保証されていて、なおかつ5%の確定利回り」

などという金融商品があれば、日本中の投資家が
この金融商品を買うはずで、その結果、その金融商品
(もしくはその金融商品が投資している最終商品)が値上がり
してしまうからです。

不動産をイメージすると分かりやすいですが、
価格が高騰すれば収益率は下がります。

ですから世界中見渡しても、

「円建てで元本が保証されていて、なおかつ5%の確定利回り」

などという「バランスの悪い」金融商品などないのです。

もしセールスマンからこのような「お買い得な金融商品」を
勧められたら、必ず以下の言葉を思い出すようにしてください。

『世の中に「お買い得な金融商品」などない』

あるのは「その金融商品が、皆さんのニーズにあっているか否か」
という点だけです。

ただし同じ金融商品でも、川下で買うか、源流で買うかによって、
リターンは異なります。

なぜならば川下に行くほど業者の手数料が上乗せされるからです、
保険を例に考えるとわかりやすいですね。

川下で買おうが、源流で買おうが、
最終的な投資対象は同じですからリスクは同等です。

一方で保険のように川下に位置する金融商品は、
手数料分だけリターンが下がります。

来週はそんなお話をしたいと思います、
タイトルは「金融商品を源流で買う方法」です。

 

では今回はこのへんで。

(2019年6月25日)




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