■源流で現物資産を買う方法
みなさんこんにちは。
先週このメルマガで僕は、
金融商品を源流で買う方法についてお伝えしました。
ではコインやカラーストーンなどの現物資産にも、
源流はあるのでしょうか。
あるとすればその源流で買えば、
どの程度安く買えるのでしょうか・・・
今回はそんなお話しをしたいと思います。
まずアンティ−ク・コインからです。
ながくコイン収集やコイン投資を続けていますと、
この業界の全貌が見えてきます。
多くの方は実店舗であれネット上の店舗であれ、
コインの源流はコイン商だとお考えではないでしょうか。
だとすればそのコイン商さんは、
いったい誰からコインを仕入れるのでしょう。
コイン商も仕入れが無ければ売れません、
ですから彼らもさらにその上流からコインを仕入れているのです。
彼らの仕入れルートはいくつかあります。
例えば以前コインを販売した顧客です、
顧客本人の場合もありますし、その遺族の場合もありますが、
長いキャリアを持つコイン商ほど、
このルートのウエイトは高いといえるでしょう。
二つ目のルートは、他のコイン商からの買取や、
最近では街中の買い取り専門店からの仕入れです。
近年は遺産整理のテレビ番組が人気なようで、
このルートも増えているようです。
三つめはコイン・オークションです、
僕はお客さんの依頼でオークション会場によく出向きますが、
コイン商さんたちはオークションの買手としても常連です。
以上3つがコイン商の主な仕入れルートですが、
いずれにしても、このようにして仕入れたコインに対し、
コイン商は一定の利益を乗せて販売をいたします。
コインの相場は近年値上がり傾向にありますが、
それでも例えば相場の2倍の値で買ってしまえば、
投資としては失敗です。
特にここ数年の間に参入してきたコイン商の中には、
仕入れ価格の2倍以上の値を付けて販売する業者もいますので、
「中抜き効果」は絶大です。
では私たちがコイン商を中抜きし、
源流でコインを買う方法はあるのでしょうか。
コイン商が使う上記3つのルートのうち、
3つ目のルートすなわちオークションは、
唯一私たち個人でも使える仕入れルートです。
ただし金融商品を源流で買うには、
それなりの経験と相場観が必要です。
「手っ取り早く」とお考えの方は、
弊社の「オークション代行」をご検討ください。
↓ (弊社コイン専門サイト「オークション代行サービス」)
https://www.antique-coin.jp/service.html#auction
続いてカラーストーンです。
カラーストーンの源流はどこにあると思われますか?
ズバリ申し上げますと、
宝石の源流は宝石が採掘される鉱山です。
このあたりが新たに造られることがない、
アンティーク・コインとの違いです。
ただし宝石はコインと違って流通ルートが複雑です。
現地の鉱山⇒バイヤー⇒輸出入商社⇒国内仲買人⇒国内宝飾品店⇒私たち
というようにいくつもの業者の手を経て、
ようやく私たちの手元に届けられるのです。
各段階でマージンが乗っけられるのは金融商品やコインと同じですが、
流通ルートが複雑なだけあって、宝石の場合はマージンの乗り方が
ハンパではありません。
おそらく現地のバイヤーが購入する価格に対し、
私たちが支払う価格は通常でも4〜5倍、
ルートによっては10倍ほどにもなるはずです。
よく宝石は投資対象に向いていないといわれますが、
それはこのような理由からです。
例えばミャンマー産の非加熱ルビーやスピネルなどは、
この20年で4〜5倍ほどに値上がりしていますが、
現地価格の4倍で買ってしまえばアウトです。
ですからカラーストーンを投資対象として購入される場合は、
できるだけ現地の鉱山に近いところで買わなければなりません。
もしそのルートが見つからないなら、
少なくとも資産運用としてのカラーストーンは
見送るべきだと思います。
では今回はこのへんで。
(2019年7月9日)
■このコラムが一週間早くお手元に届きます
当社代表の田中が週に一回お届けする無料メルマガ「一緒に歩もう! 小富豪への道」
は下記からご登録いただけます。
「T's資産運用コラム」と同じ内容を一週間早くご覧いただけます、是非ご登録ください。
『まぐまぐ!』から発行していますので、ご安心ください。
|