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再び始まる紙幣の大増刷

みなさんこんにちは。

また米中貿易摩擦がエスカレートしましたね、
中国はアメリカから輸入する750億ドルの品目に対する、
輸入関税を引き上げました。

これに対しアメリカは、
さらに関税の引き上げで報復です。

この報復合戦でアメリカ経済が下押し圧力を受けるのは間違いなく、
トランプさんはFRBに圧力をかけ、金融緩和による
経済の持ち上げを催促しました。

本来トランプさんは、この問題を対話によって解決すべきだと思いますが、
自らの政策の誤りの結果をすべてFRBに押し付けた格好です。

パウエルさんも気の毒だと思います。

しかも中央銀行による金融緩和の手段が、
そうたくさんあるわけではありません。

金融緩和には低金利政策と量的緩和策がありますが、
すでにアメリカの金利水準は低く、
現在の政策金利は2.0-2.25%に過ぎません。

つまり利下げの「のり代」は、
さほど多くはないのです。

結果的にFRBがとれる主な選択肢は量的緩和、
すなわちドル紙幣の大量印刷ということになるでしょう。

FRBは2014年に量的緩和を卒業し、
2017年からは逆に資産の圧縮に転じました。

一連の政策によって金融の正常化に向かっていましたが、
どうやらそれもおしまいで、アメリカは再びドル紙幣の
大量印刷時代に入りそうな気配です。

しかもこの傾向は今後しばらく続きそうな見通しです。

トランプさんのような大衆迎合的な方が大統領でいる限り、

「中国に対しては圧力をかけ続け、その結果として起きる
景気の減速や株価の下落に対しては量的緩和で対処する」

このような政策の組み合わせは、今後も続く可能性が
高いのではないでしょうか。

本来FRBは政治から独立して政策を決定する
という建前にはなっていますが、今のアメリカを見る限り、
どうやら建前通りではないようです。

さらに世界を見渡せば、
ヨーロッパでも量的緩和論が再び台頭してきましたし、
日本に至っては、いまだに量的緩和を継続中です。

しばらく米中問題が終息する見通しはなく、
量的緩和路線は世界規模で続く可能性が高そうです。

つまりドルや円、ユーロなど紙幣の大量印刷は、
今後も続くと考えておくべきでしょう。

ではこの紙幣の大量印刷は、
私たちの生活にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

一番気になるのは物価への影響です、
モノの価格は紙幣とモノの交換レートです。

ですから紙幣の大量印刷によって、
この交換レートは大きな影響を受けると覚悟しておかなければ
なりません。

といっても私たちが日常使う消費財が、
値上がりするわけではありません。

特に先進国は人口減少や消費の動態変化など、
構造的なデフレ要因がありますので、
例えば食品や衣服、家電、クルマなど、
日常使うモノの価格は値上がりしないでしょう。

一方で投資の世界はどうでしょう。

投資の世界は消費の世界と違って構造的なデフレ要因はありません、
ですから投資の世界で起きるインフレ、
言い換えれば「資産インフレ」には、
今後注意しておかなくてはなりません。

簡単に言えば大量に供給する紙幣の価値の希薄化と、
その対極にある現物資産の値上がりです。

ここでいう現物資産というのは、貴金属なら金や銀、プラチナ、
ほかにもアンティーク・コインや現物不動産、
カラーストーンなどのことです。

世界的規模で起きる紙幣の増刷、
しかも先の見えない紙幣の増刷・・・

これらはいずれも私たちが今まで経験したことがない現象です。

このような混沌とした世界の到来に、
私たちは備える必要があるのではないでしょうか。

 

では今回はこのへんで。

(2019年8月28日)




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