トランプ離れ、中国関連株に注目

みなさんこんにちは。

例年この時期になりますと、
日本株の上半期決算に注目が集まります。

海外企業の場合、
7-9月期は単に第3四半期というだけのお話しですが、
日本企業の場合、その多くは7-9月期決算が上半期の区切りになります。

そして上半期決算では、今年度(2020年3月期)の着地点が
見えてきますので、いやがうえにも市場の注目が集まるのです。

特に今年は米中貿易摩擦の影響が、
実際どの程度業績に悪影響を及ぼしているのかという点で、
例年以上に注視しておかなくてはなりません。

すでに昨年の夏ごろから本格化した米中貿易摩擦の影響で、
日本経済の成長は鈍化傾向にあります。

悲観的な見方をする人は、
すでに日本経済が後退期に入ったと考えているようです。

中国では自動車販売が減少傾向にありますし、
世界的にスマホの販売台数も減少傾向にあります。

そのようなこともあり、
中国企業に経済の先行き不安が台頭し、
昨年末あたりから設備投資を絞る傾向が見え始めました。

このような中国経済の変調は、
すでに日本企業の業績に悪影響を及ぼしており、
特に機械株や半導体関連株は、昨年の年初当たりから
随分と下げました。

ただし株価は先を読んで動きます。

たとえば上記のように昨年は下げ続けた中国関連銘柄や
半導体関連銘柄ですが、今年に入って反転しつつあるようにみえます。

米中貿易摩擦はますます激しくなりつつありますが、
市場はすでにこの問題をあらかた織り込んでしまった
のではないでしょうか。

これは単に市場が「トランプばなれ」しただけなのか、
それとも株価が正しく先を読んでおり、
日本企業の関連銘柄の業績がすでに底を打っており、
これから徐々に回復に向かうのか・・・

おそらく目前に迫った上期業績の発表のなかで、
いずれが正しかったかが見えてくるのではないでしょうか。

そしてもし後者、
すなわち中国関連銘柄や半導体関連銘柄の業績に
改善傾向が見られたとしたらどうでしょう。

この場合、
昨年末以降日本株の重しになってきた懸念の一つが取り除かれ、
その結果、関連企業の株価は大きく上昇するのではないかと思います。

ただしその場合でも日本株全体があがるとは思いません。

僕が注目しておきたいのは、
中国経済減速によって大きく売り込まれた銘柄群で、
具体的には

・スマート工場関連銘柄
・ロボット関連銘柄
・5G関連銘柄

の3領域を挙げておきたいと思います。

 

では今回はこのへんで。

(2019年10月10日)




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