実物資産投資・資産運用・不動産投資の銀座なみきFP事務所

みなさんこんにちは。

私たちがふだん当たり前だと考えてきたことでも、
ここ数年で大きく変化したものはいくつかあります。

たとえば会社と従業員の関係です。

僕が新卒で就職したころ、
定年まで同じ会社に勤めるのが当たり前で、
途中で転職したり独立したりする人は異端児扱いでした。

有給休暇は使い残しが当然でしたし、
仕事がなくても残業していました。

それが今ではどうでしょう。

定年まで勤めあげる人は少数派です、
スキルのある人はプロ野球の選手みたいに、
あちこちの会社を渡り歩き高給で処遇されます。

副業や在宅勤務も当たり前、
週休三日でフレックスタイムみたいな働き方も
珍しくはなくなりました。

この間わずか35年です。

あと35年も経てば、
私たちと会社の関係はさらに大きく変化しているに違いありません。

イエ、それ以前に会社勤めなどという働き方自体が少数派に
なっていて、大半の人は会社と一対一で契約し、サービスや
商品、労働力などを提供するようになっているかもしれません。

経済の世界でも大きな変化がありそうです。

たとえばおカネです。

私たちが金属でできたおカネを使い始めたのは紀元前600年あたり
ですので、それ以降2600年にわたって私たちは硬貨を使い続けてきた
ことになります。

考えてみればこれはすごいことだと思います。

ただしこの「当たり前」がいつまでも続くことは
ないでしょう。

キャッシュレス化は急速に進んでいますし、
デジタル人民元やリブラのようなデジタル通貨の登場も
秒読み段階に入りました。

おカネつながりで申し上げれば、
私たちが長らく「当たり前」だと考えてきたドル基軸体制にも、
動揺が見え始めました。

ドル基軸体制という「当たり前」が、当たり前でなくなる日が、
そう遠くない将来にやって来るとみておくべきではないでしょうか。

恐竜を滅ぼした隕石のように、
突然やってくる災難から身を守ることはできなくても、
私たちがある程度は予想できる災難はあると思います。

明日を予想して相場も張るのもいいですが、
10年あるいは20年といった時間軸で物事を考え、
対策を立てておくことも重要なことではないでしょうか。

このメルマガは今回が今年最後の配信とさせていただきます、
今年一年間ご愛読ありがとうございました！

新年第一回目に配信は、
恒例の「2020年型ポートフォリオを考える」です、
たぶん1/9（木）あたりに配信できると思います。

皆さんにとって2020年が素晴らしい一年になることを
心よりお祈り申し上げます！！

では今年はこのへんで。

(2019年12月19日）